「ブロッコリー」VS「ブロッコリースプラウト」栄養価が高いのはどっち?
こんばんは!栄養士食堂です。
生長前のブロッコリースプラウトと生長後のブロッコリー。
どちらも栄養が豊富なことで有名ですね。
今回は栄養士の私が「ブロッコリー」VS「ブロッコリースプラウト」栄養価が高いのはどっち?を詳しく解説していきます。
今回の目次
1 2つの野菜の違い
2 保存方法・選び方
3 栄養価の比較
4 まとめ
1.「ブロッコリー」と「ブロッコリースプラウト」の違い
ブロッコリースプラウトとはブロッコリーの種を発芽させたもので、ブロッコリーはブロッコリースプラウトが熟したものです。
ブロッコリースプラウトはこれからの成長に備えて凝縮された栄養成分を蓄わえています。
※スプラウトとは特定の野菜のことではなく、野菜の新芽のことを指します。
2.保存方法・選び方
【ブロッコリー保存方法】
・水に浸して野菜室に立てて保存する
詳しくはこちら→「ブロッコリーは写真のように保存しないで下さい!」栄養士がお願いするワケとは
【ブロッコリーの選び方】
・鮮やかな緑色でムラがないもの
・つぼみがかたく締まり、密集しているもの
・切り口にス(※)が入っていないもの
※成長しすぎなどが原因で内部が割れてしまった空間(空洞)のこと
【ブロッコリースプラウトの保存方法】
冷蔵室または野菜室で保存します。
ただし、凍結しやすいので冷気の吹き出し口付近は避けましょう。
【ブロッコリースプラウトの選び方】
・葉の色が鮮やかでみずみずしいもの
・ブラシカマーク(※)がついているもの
※ブラシカマークとは、ブロッコリースプラウトの有効成分スルフォラファンが高濃度に含まれている製品のみに付与されているマークのこと。
3.栄養価の比較
お待たせしました!
「ブロッコリー」VS「ブロッコリースプラウト」栄養価が高いのはどっち?を詳しく解説していきます。
結論…スルフォラファン(※)の含有量で判断するとブロッコリースプラウトの方が栄養価は高い!
※スルフォラファン…解毒作用や抗酸化力を高める効果があると言われている成分。
では、詳しく食品成分表をみていきましょう。
【食品成分表(ブロッコリー可食部100g当たり)】
エネルギー 33kcal
タンパク質 4.3g
脂質 0.5g
カルシウム 38mg
鉄 1.0mg
βカロテン当量 810μg
ビタミンB1 0.14mg
ビタミンB2 0.20mg
ビタミンC 120mg
スルフォラファン(SGS)濃度
約20mg/100g中
【食品成分表(ブロッコリースプラウト可食部100g当たり)】
エネルギー 18kcal
タンパク質 1.9g
脂質 0.6g
カルシウム 57mg
鉄 0.7mg
βカロテン当量 1400μg
ビタミンB1 0.08mg
ビタミンB2 0.11mg
ビタミンC 64mg
ブロッコリーのスプラウトの場合
スルフォラファン(SGS)濃度
約200mg/100g中
ブロッコリースーパースプラウトの場合
スルフォラファン(SGS)濃度
約400mg/100g中
比べてみると、ビタミンCはブロッコリーの方が圧倒的に多いですが、それ以外に大きな違いはなく、ブロッコリースプラウトの方がβカロテン当量やカルシムが豊富に含まれていることがわかります。
また、注目すべきは「スルフォラファン」の含有量です。
ブロッコリースプラウトのスルフォラファンの含有量は、約200mg/100gで成熟ブロッコリーの10倍以上、ブロッコリースーパースプラウトは約400mg/100gで成熟ブロッコリーの20倍以上含まれています。
ブロッコリースプラウトとブロッコリースーパースプラウトの違い
育成期間の差から栄養価・味などに違いがあり、ブロッコリースプラウトはブロッコリースーパースプラウトに比べて、苦味や辛みが少ないと言われています。
ただし、ブロッコリースーパースプラウトはブロッコリースプラウトに比べて、たんぱく質・カルシウム・鉄・スルフォラファン(2倍も多く含む)・葉酸・ビタミンCなどが豊富に含まれています。
【育成期間】
ブロッコリースプラウト
発芽して7日目
ブロッコリースーパースプラウト
発芽して3日目
4.まとめ
・スルフォラファンの含有量で判断するとブロッコリースプラウトの方が栄養価は高い。
・スルフォラファンとは解毒作用や抗酸化力を高める効果があると言われている成分。
・ブロッコリースプラウトよりもブロッコリースーパースプラウトの方がスルフォラファンの含有量が多い。