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羽生善治九段、史上最年長52歳で王将リーグ全勝を達成できるか? 豊島将之九段と挑戦権を争う対局開始

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

 11月22日。東京・将棋会館において第72期ALSOK杯王将戦・挑戦者決定リーグ最終局が始まりました。カードは以下の通りです。(▲=先手、△=後手)

 ▲羽生善治九段(5勝0敗)-△豊島将之九段(4勝1敗)

 △永瀬拓矢王座(3勝2敗)-▲服部慎一郎五段(1勝4敗)

 △近藤誠也七段(2勝3敗)-▲糸谷哲郎八段(2勝3敗)

 挑戦権を争う▲羽生-△豊島戦は羽生九段先手で角換わりに進みました。互いに早く桂を跳ね合い、駒組が進む前に、戦いに入る可能性もあります。

(追記:10時30分頃、25手目、羽生九段は3筋の歩を突っかけ、仕掛けていきました)

 本局、羽生九段が勝てば藤井聡太王将への挑戦権を獲得。リーグ6戦全勝は2013年以来2度目で、自身の記録を更新して、史上最年長での全勝となります。

 2013年、羽生九段が全勝した際の最終戦の相手は、奇しくも豊島七段(現九段)でした。

 本局、豊島九段が勝てば両者が5勝1敗で並び、プレーオフ(挑戦者決定戦・一番勝負)に進みます。

 羽生九段は過去に5回(1992、1994、2002、2014、2015)、豊島九段は2回(2011、2020)プレーオフに進出しています。

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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