【姫路市】普段の生活にさりげなく取り入れられるフラワーアレンジメント。気取らず自然に花と過ごせたら
引き戸をガラガラッと開けると、けざやかに屋外とは変化した空気を肌で感じます。姫路市青山のアトリエ「Pelangi(ペランギ)」。右にはフウセンカズラのリースの向こうに生花、左奥にはドライフラワールーム。視覚と嗅覚と触覚が敏感に働き、木洩れ日の中を散歩しているよう。
インテリアとして日常に溶け込む花を
三品由賀里さんが立ち上げたアトリエ。87年からフラワー関連の仕事をスタートさせ、フラワーアレンジメントスクールのアシスタントやフラワーショップでの勤務を経て95年に独立しました。
花は身近なものだったと話す三品さん。「祖母がお茶屋を営んでいたので定期的にお花屋さんが配達に来ていましたし、母も絶やすことなく家に飾っていました」。自身も高校時代から特別な日も、そうでない日も贈りたい相手へ自然に花をプレゼントしていたとか。洋画で花が違和感なく登場するシーンに感化されたとも。
花がある風景が当たり前。「花」だけを突出させるのではなく、日常にさりげなく溶け込む作品作りの根源はそんなところにあったのですね。
イタリア・フィレンツェのヴェッキオ宮殿で行われた友人の挙式で、会場装花するといった海外での経験も。現在は企業や飲食店、クリニックなどの空間を彩る「生け込み」、フラワーアレンジメントの制作・販売や教室の開催が中心です。
市場から仕入れる種類の選定ポイントは「私の好みの花」とのこと。珍しい季節の花や植物に囲まれていると、千姫の体がほぐれていきます。副交感神経、優位状態?
アレンジは贈り主のイメージを汲み取って
フラワーアレンジメントでは贈り主が相手に伝えたいイメージを正確に表現できるよう、予算以外にも年齢、性別、用途をはじめ、差し支えない範囲で聞き取りをするそう。「オレンジ系で5000円」というより「オレンジのバラを入れて、30代女性の友人に起業のお祝いを5000円で」と具体的に。
取材中にもフラワーアレンジメントをオーダーしていたお客さんが。1人は母親への誕生日プレゼント、もう1人は義母のお見舞い。
テキパキと流れるように進めていく三品さん。
鮮やかな手元に見とれてしまいました。
フラワーショップでの修業時代が礎になっていると振り返ります。冠婚葬祭にまつわる全般に関わったこと、アレンジメントの講師として訪れたフラワーアーティストである師匠と出会ったこと。
千姫は素人ながら、三品さんには経験と知識、人の心を汲む力や花に対する愛情、それ以上の何かがあるのを感じ取りました。
ピンクッション ベルドファイヤ、オランダセダム……。花の名前と花言葉を記したメッセージカードを添えて。
9月23、24日は初めてイベントに出店、生花のアレンジ、ドライフラワーやスワッグ、花束などを販売します。
生活に潤いが生まれ、人生が豊かになる花々。ちょっと飾ってみませんか。
Pelangi(ペランギ)
住所:兵庫県姫路市青山1464
電話番号:090-8521-0974
不定休
※事前予約がおすすめ
※営業時間やフラワーアレンジメント教室の開催日時はインスタグラムのDMから問い合わせを
※全国への発送可
イベント出店
●9月23日(土)、24日(日)10:00~17:00
神戸マツダ「ファンフェスタ2023」inアクリエひめじ
場所:アクリエひめじ