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好きと嫌いの心理学3:好きと嫌いを超えて平和を作るために

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC
写真はイメージ:個人も国同士も仲直り(写真:イメージマート)

平和な家庭、平和な社会、平和な世界をつくりたい・・・

○好きと嫌いは正反対ではない

たとえば、友情は好きの感情で作られますが、恋愛は好きと嫌いが入り混じった感情で作られます。深い愛が崩壊し、愛情のカタストロフィーが起こることもあります。大好きだったのに、些細なことで熱が冷めてしまう「蛙化現象」なんて言葉も流行しました。

若い人が異性や恋愛に理想を求めすぎ、小さな現実が見えた時に、自分が作り上げた理想が崩れてしまうことがあるのでしょう。友情は時間が経つほどに深まりますが、恋愛は時間が経つほどに薄まるのも普通のことです。

「可愛さ余って憎さ百倍」なんて言葉もありますね。男女でも親子でも、愛が裏切られたと感じるとき、激しく憎悪します。どうでも良い人に共感してもらえなくても大したことはありませんが、この人ならと思う大切な人にわかってもらえなければ、深く傷つくでしょう。

ストーカー殺人も、憎しみが動機ではなく、むしろ愛が動機です。ただし歪んだ愛ですが。自分の愛が受け入れられないなら、相手を殺して自分も死のうと思ってしま人もいます。

○男女関係の3ステップ:ステップを踏まないと関係は破壊されます

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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