お盆休みにかけて、気になる南の熱帯低気圧などの動き
ダブル熱帯低気圧の動きは?
タイトル画像の雲天気図にあるように、現在、日本の南海上の沖縄付近と小笠原付近に2つの熱帯低気圧、ダブル熱帯低気圧が発生中です。上図では沖縄付近の熱帯低気圧には1、小笠原付近の熱帯低気圧には2という番号を付加しています。
まず2の小笠原付近の熱帯低気圧は、今後、北東方向から北寄りに進む計算が多くなっていて、あさって8日(木)から9日(金)にかけて、関東の東海上を北上する見込みです。今後やや発達して、台風とみられるような勢力となる計算もありますが、それでも関東沖を離れて北上する計算が多くなっています。ただ一部には、陸地の比較的近い所を北上するような計算も存在します。一方、小笠原諸島は熱帯低気圧の直接の影響に要注意です。
続いて、1の沖縄付近の熱帯低気圧は、今後ゆっくりとUターンするように東寄りに進む計算が多くなっていて、週末にかけて、上図のように、日本の南海上に戻ってくる予想です。そして11日(日)頃には、この熱帯低気圧の東側で新たな低気圧(熱帯低気圧?)が顕在化する計算で、このあたりから来週にかけては、不確実性がかなり大きくなるものの、お盆休みにかけて、気になる計算も多くなっています。
お盆休みにかけて、南の海上が騒がしい?
参考までに、最新のGSM予想では、上図のように、1の熱帯低気圧や新たな低気圧(熱帯低気圧?)が1つの大きな渦巻きとなり、お盆休みにかけて日本の南海上をゆっくりと北上してくる計算です。
アンサンブル予報をみると、この渦巻きの強弱やコースに違いはあれど、来週の後半にかけて、何かしらの熱帯擾乱(ねったいじょうらん)が関東から九州にかけて北上し、大なり小なり影響する計算が多くなっています。
来週は不確実性の大きな傘マーク
関東から九州にかけての最新の予報は上図の通りとなっています。東京は湿った空気や上空の寒気の影響で、9日(金)頃までは雷雨になりやすいので要注意です。
そして、来週は南からの何かしらの熱帯擾乱が北上してくる計算が多くなっているため、14日(水)頃から傘マークが増える予報となっています。南からの熱帯擾乱の影響次第では、傘マークがなくなる可能性もある一方、影響が強まれば、雨や風が強まることも考えられますので、今後の予想にご注意ください。