他人に優しい人は、自分にも優しい。外寛内明(他人に優しく、自分に厳しく)が理想だけれど。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「他人に優しい人は、自分にも優しい」というテーマでお話したいと思います。
私は、外寛内明(がいかんないめい)、人に優しく自分に厳しい人になりたいです。でもなかなかなることが出来ません。つい、人に厳しく自分に甘い人間になってしまいます。私も、いつの日か、人に優しく自分に厳しい人になれるよう、今後も精進を重ねたいと思います。
さて、世の中には、他人に優しく自分に優しい人がいます。
こういう人は、父性が低いか、母性が高いか、のどちらか、もしくは両方になります。
エゴグラムでいうところのCPが低い人、NPが高い人が、「他人に優しく自分に優しい人」になります。
CPとは、コントローリングペアレントの略で、父性、支配的な親という意味です。
NPとは、ニューチュリングペアレントの略で、母性、養育的な親という意味です。
CPが低い人は、批判力に欠けます。責任感がなくルーズで、自分の軸を持っていない流されやすい人です。人に対して「いいよ、いいよ」と寛容で、自分に対しても「いいや、いいや」と甘いです。
NPが高い人は、優しくて思いやりがあります。温かみのある保護的な態度で人に接します。人に対して「いいよ、いいよ」と優しく、自分に対しても「いいよ、いいよ」と優しいです。
CPが低い人は、「○○すべきだ」「○○しなければらない」という考え方をしません。「学校に行きたくない? だったら学校なんか行かなくていいよ。僕も仕事に行かないから」という感じです。
NPが高い人は、親切で思いやりが深いです。「学校に行きたくない? 何か困っていることがあるなら私に言って来て。私が解決してあげるから」ってな感じです。
私は、日々、カウンセリングをしていますが、最近は、CPの低い、父性の弱い男性が増えたなあ…という印象を持っています。自分の後輩や部下、自分の子どもにビシッと叱れないタイプです。
ちなみに、他人に優しくて自分に優しい人がいて、
そのいっぽうで、他人に厳しくて自分に厳しい人がいますが、
どちらも、精神状態が悪くなると、他人に厳しくて自分に甘い人になります。
この部分は、本当に気をつけたいところです。
話は戻って、
CPである父性も、NPである母性も適度にあることが大切です。
多過ぎても少な過ぎても、高すぎても低すぎてもいけないということです。
CPが高すぎると、人にも自分にも厳しい人になってしまいます。「ああしなければいけない、こうしなければいけない」等と息苦しい人になってしまいます。逆に、CPが低すぎると、「なあなあ」の無責任になってしまい、物事が前に進んでいきません。
続いて、NPが高すぎると、おせっかいになってしまいます。人の自立心を妨げ、人の成長を阻害する人になってしまいます。逆に、NPが低すぎると、冷たい拒絶的な人間になってしまいます。
さて、ここで、この記事をお読みの皆さんに、
生きる上で、より幸せになるための、性格改善のコツをお伝えしたいと思います。
1.今の自分を受け容れ、自分に優しくすること。←ここが重要です。
2.自分に優しくすることと自分を甘やかすことの違いをよくよく理解すること。
やるべきことはしっかりやり、やってはいけないことはやらないこと。そうすることによって、ますます自分が好きになるという体験を積み重ねること。
3.人に優しくすること。
自己肯定感が高い状態で、人に優しくすること。ここが重要です。
4.人から優しくされること。
人に優しくすると、人から優しくされます。人から優しくされると、幸せを感じます。受け取り上手になり、感謝して、人から上手に愛情をもらいましょう。
以上です。
どうぞ、自分に優しく人に優しい人になって下さい。
最後に、私は冒頭で、「自分に厳しい人なりたい」と言いました。
この意味は、「人様の役に立つ人間になれるよう、自己成長する努力をし続けたい」という意味です。人間には、他者貢献欲求と自己成長欲求があります。人は、自分が人様の役に立てていると感じると、自分が日々成長していると感じると、幸せを感じるように出来ているのです。
というわけで、今日は、
「他人に優しい人は、自分にも優しい」というテーマでお話しさせて頂きました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。