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有村架純&「キンプリ」高橋海人の熱愛報道で見えた“変化”

山田美保子放送作家・コラムニスト・マーケティングアドバイザー
(写真:イメージマート)

 有村架純と「King&Prince」高橋海人の熱愛が、18日配信の「NEWSポストセブン」により報じられた。

 それによると、2人の出会いは2020年10月期の連続ドラマ『姉ちゃんの恋人』(フジテレビ系)で、姉弟役として出演したこと。交際は撮影終了後からスタートしたというから、やがて丸3年になる。

双方の事務所が“そっくり”な回答

 有村のキャリアやイメージの良さ、女性人気の高さから、高橋ファンが概ね祝福傾向にあるというのも珍しいが、筆者が驚いたのが、有村の所属事務所が発表した「ドラマの共演以来、仲良くさせていただいていると聞いております」とそっくり同じ文言を、高橋の所属事務所も回答したことである。

 「仲良くさせていただいている」……、つまり、交際を認めたというわけ。旧ジャニーズ事務所時代には考えられない回答だ。

所属アーティストも実感「すごく自由」

 高橋の年齢やキャリア、そして人気を考えると、スルーやノーコメントでもおかしくなかったように思う。

 「熱愛報道や結婚は、一定数のファンが減る」とは旧ジャニーズ事務所の宣伝マンが常に言っていることだった。

 実際、熱愛を報道された相手女性のキャリアやキャラクター、そして近年もっともファンが嫌う“匂わせ”行為があった場合は即、大炎上が起こり、当該女性への猛攻撃もスタートする。

 それに嫌気が差して、「女性側が引く=交際を止める」ようなケースもこれまでにはあったものである。

 旧ジャニーズ事務所所属のアーティストらが今年9月頃から異口同音に言っていたのは、「風通しが良くなった」「すごく自由になった」ということ。この文脈でいえば、所属タレントの恋愛や結婚についても、事務所の考え方が変わってきたということになる。

“呼び込み”なく…慌てた旧ジャニ担当マスメディア

 「STARTO ENTERTAINMENT」の社長に福田淳氏が就任し、9日、一部マスコミへの対応があったが、実は「知らされていない」「呼ばれていない」と慌てるメディアもあった。

 なかでも衝撃を受けていたのは、スポーツ紙の旧ジャニーズ担当記者たちや週刊誌記者、そして芸能リポーターたちである。彼らは旧ジャニーズ事務所から、何かリリースがあれば必ず呼ばれていた人たち。業界用語では“呼び込み”というが、今回は、その呼び込みがなかったというわけだ。

 福田氏による取材初対応の際、同氏の横でマイクを握っていたのは在京テレビ局の芸能デスク氏で、彼が他局にも連絡し、テレビを仕切っていたと言われる。

 某Webメディアの編集長によれば、「8日までに公式サイトに取材の申し込みがあった媒体のみが呼ばれたようです。私は広報担当を特定できたので直接コンタクトしました。やはり能動的な取材体制が大事ですね」とのことだ。

 話を熱愛報道の対応に戻すと、「アイドル」の概念さえもSTARTO ENTERTAINMENTでは変わっていくというのだろうか。来年4月から本格的に始動する同社の動向にさらに注目が集まる。

放送作家・コラムニスト・マーケティングアドバイザー

1957年、東京生まれ。初等部から16年間、青山学院に学ぶ。青山学院大学文学部日本文学科卒業後、TBSラジオ954キャスタードライバー、リポーターを経て、放送作家・コラムニストになる。日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」、フジテレビ系「ノンストップ!」などの構成のほか、「女性セブン」「サンデー毎日」「デイリースポーツ」「日経MJ」「sippo」「25ans」などでコラムを連載。「ドデスカ+(プラス)ドデプラ」(名古屋テレビ)などに、コメンテーターとしてレギュラー出演している。

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