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吉瀬美智子、絶妙な“黄金バランス”のワケは?

山田美保子放送作家・コラムニスト・マーケティングアドバイザー
イルミネーション点灯式に登場した吉瀬美智子さん(写真提供:すべてイベント主催社)

 「やっぱり、この瞬間に点灯できるっていうのは本当に光栄なことでもありますし、またクリスマスが今年も来るんだなと思って嬉しくなりますね」とは、11月7日に行われた、『六本木ヒルズ』開業以来22回目の開催となる『Roppongi Hills Christmas 2024』けやき坂イルミネーション『SNOW&BLUE』点灯式に出席した吉瀬美智子だ。

 この時期らしい冷たい風が吹く中、大階段から降りて来た吉瀬は、イルミネーションの点灯者“SNOW QUEEN”に相応しい、オフショルダーの紺色ドレス姿。

 「2024年が皆様にとって素敵なクリスマスになりますように。そして聖夜の夜に六本木ヒルズにいらっしゃってください。メリークリスマス」のメッセージと共に、LED約90万灯が彩るけやき坂のイルミネーションを点灯。その瞬間、「わ、すごい!きれい~!」と感動の声を上げていた。

―年齢を重ねても“旬”で“今”な存在

 連続ドラマ単独初主演は、けやき坂の麓に位置するテレビ朝日で放送された「金曜ナイトドラマ『ハガネの女』」(2010年5月期)。加えて、専属モデルを務めていたのは、ラグジュアリーブランドが多数掲載された大人の女性向けファッション誌『Domani』という吉瀬。

 それゆえか、「この辺り、結構うろついておりまして、このブルーとホワイトの感じのイルミネーションが好きで、東京タワーもバックにして去年も(写真を)撮りました」とも。

 その間も、「皆さん、寒くないですか?」と周囲に声をかけ、「浮いた話は全くなく……」とマスコミへのリップサービスを挟み込むなど、終始“大人の女性”として振る舞っていた。

 これまでの“SNOW QUEEN”といえば、元テレビ東京アナウンサーの森香澄や、ドラマに連続出演していることで注目される岡崎紗絵、さらに葵わかなや新木優子ら、いずれ劣らぬ旬の人気者が務めてきた。吉瀬は、彼女たちより20歳ほど上だが、間違いなく“旬”であるし、“今”を感じさせる存在でもある。

 その証拠に、翌8日にはジンで作ったサワー『アサヒGINON(ジノン)』の東北出荷1009万本達成を祝う記念イベント(宮城県仙台市)に、「パンサー」尾形貴弘と共に登壇。大声でボケ続ける尾形に漏れなくツッコミを入れ続けた吉瀬は、バラエティー番組でのコツは大声を出すことだと学んだそうで、イベントの最後には1009万本に因んで「センキュ~!」と大声で叫んでいた。

 同テレビCMでは、バーで愛される“通”なレモンサワーを訴求するため、『GINON Bar』の店主に扮し、カウンターに座る客に「どっちがいいNON?」と茶目っ気たっぷりな表情で訊ねるなど、こちらも好評だ。

 そして“吉瀬美智子ウィーク”とも言うべきこの1週間の締めくくりは、10日放送の『遠くへ行きたい』(日本テレビ系)出演だった。

 旅先は、「ずっと来たかった」という香川県の小豆島で、オリーブの収穫を手伝ったり搾りたてのオリーブオイルを食したり、地元のお母さんらの指導を受けながら“オリーブかきまぜ”作りにチャレンジしたりした。

 さらに、小豆島霊場案内人と山道を歩いて護摩祈祷を体験し、名産の手延べそうめんの「生そうめん」に舌鼓。地元の人たちに溶け込んで豊かな表情を浮かべる吉瀬に、ファンは喜ぶと同時に、エプロン姿はもちろんクルージングの動画に至るまで、「美しすぎる」「どの角度からでも美人」と絶賛する感想が送られた。

―バラエティー番組での存在感

 実は吉瀬、今年4月より地元・福岡のテレビ西日本で放送されているバラエティー番組『じもちゃんねる』に、ゴリけんや「ハリセンボン」の2人とレギュラー出演している。

 バラエティーと言えば、昨年10月に『人志松本の酒のツマミになる話』(フジテレビ系)に出演した際、白いノースリーブのワンピース姿で色香を撒き散らし、歯に衣着せぬコメントを連発したうえ、突如、共演者の足の指を観察するため共演者に接近。「千鳥」の大悟を始め男性陣をメロメロにさせる“事件”もあった。

 事務所からは叱られたそうだが、X(旧Twitter)による視聴者の反響は絶大で、その多くは“飾らない主演女優の明るいお色気”として高評価が寄せられたものだ。

 もちろん本業では、『御手洗家、炎上する』(Netflix)、映画『キリエのうた』、『帰ってきた あぶない刑事』、『明日を綴る写真館』、ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)、『ゆりあ先生の赤い糸』(テレビ朝日系)、『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」~』(同)、そして『アンメット ある脳外科医の日記』(フジテレビ系)と、話題作に続々出演している。

 様々なジャンルで活躍している上、ファッショナブルでもある。7日に更新されたInstagramでは「素敵な衣装を脱ぎ、普段の私」と綴り、私服ショットを公開。

 恐らく、点灯式セレモニーを終えた後のショットと思われるが、グレーのストライプ柄のジャケットを羽織り、ニーハイソックスにハイブランドのローヒールのシューズを合わせ、傍らにはハイブランドのバッグ。足を組んで腰かけている画像に、フォロワーからは「カッコイイ」「大人女子」とのコメントが付き、その模様はすぐさまネットニュースにアップされた。

―ジャンルレスで輝きを増す

 点灯式で今年を振り返った吉瀬は、「チャレンジした年のような気がします」と言い、来年の目標を「なるべくファンとの交流を持てたらすごく楽しいんじゃないかな、という風に自分では考えています」。そして「本当に皆さんが、素敵なクリスマスをお迎えできることを願っております」と結んでいた。

 話題のドラマ、映画、CM、そしてバラエティーにと、まさに“チャレンジ”し、すべてのジャンルで存在感を示しつつ、しかもファッショナブルな大人の女性としても人気を博す“黄金バランス”。

 

 『けやき坂イルミネーション』は12月25日までだが、“SNOW QUEEN”吉瀬美智子は、50代を迎える2025年も輝きを放ち続けることは間違いなさそうだ。

放送作家・コラムニスト・マーケティングアドバイザー

1957年、東京生まれ。初等部から16年間、青山学院に学ぶ。青山学院大学文学部日本文学科卒業後、TBSラジオ954キャスタードライバー、リポーターを経て、放送作家・コラムニストになる。日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」、フジテレビ系「ノンストップ!」などの構成のほか、「女性セブン」「サンデー毎日」「デイリースポーツ」「日経MJ」「sippo」「25ans」などでコラムを連載。「ドデスカ+(プラス)ドデプラ」(名古屋テレビ)などに、コメンテーターとしてレギュラー出演している。

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