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錦織圭、ローランギャロス(全仏テニス)1回戦突破! グランドスラムでの復帰を勝利で飾る!!

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
ローランギャロス(全仏テニス)1回戦で勝利し、試合後の握手をし終えた錦織圭(写真/神 仁司)
ローランギャロス(全仏テニス)1回戦で勝利し、試合後の握手をし終えた錦織圭(写真/神 仁司)

 グランドスラムの第2戦・ローランギャロス(全仏テニス)の1回戦で、第19シードの錦織圭(ATPランキング21位、5月21日付、以下同)は、ワイルドカードで出場のマキシム・ジャンビエ(304位・フランス)を、7-6(0)、6-4、6-3で破り4年連続の2回戦進出を決めた。

 右手首のけがのため、グランドスラムでは、昨年のウインブルドン以来となる出場となったが、復帰戦を見事勝利で飾った。

「1回戦だったので、やっぱり緊張はしました。久しぶりのグランドスラムだし」

 試合後に、こう振り返った錦織は、ジャンビエに、第1セットに5本、第2セットに2本、第3セットに3本、合計10本のブレークポイントを握られたものの、すべてセーブしてサービスブレークを許さなかった。

「ブレークされなかったことと、大事なポイントでしっかり集中して、いいプレーができたのが、このスコアで勝てた要因だと思います」(錦織)

 ただ、1回戦で錦織のファーストサーブの確率は54%に留まったのは、今後の戦いに向けての課題となる。ラウンドが上になれば対戦相手のレベルも上がっていくため、もう少しファーストサーブの確率を上げていきたいところだ。

「まぁ、毎回メディアでも言われますけど、もちろんできればもっといいサーブは打ちたいんですけど、毎回そうはいかないので。機械じゃないので(笑)。悪い時ももちろんあるし。理想は、60~70(%)ぐらい入ってくれれば、もっと展開は良くなるだろう。もうちょっと(ファーストサーブが)入ってくれると、嬉しいは嬉しいですね」

 錦織の2回戦は、5月30日に行われる予定なので、次の試合まで2日間空くことになるので、サーブなどの調整をして、さらに調子を上向かせたいところだ。

「2日あるので、ちょっと変な感じはしますけど、軽めに調整したい。もし、ベノワ・ペールが勝てばタフな試合になるので、いろんな調整をしたい」

 こう語った錦織は、2回戦で、ベノワ・ペール(50位、フランス)とロベルト・カルバレス バエナ(77位、スペイン)の勝者と対戦する。ペールとの対戦成績は、錦織の3勝2敗で、カルバレス バエナとは対戦したことがない。

 ローランギャロスでの練習で、錦織は非常にいいボールを打てている。グランドスラムでの実戦を重ねながら、コンディションを整えて上位進出を狙いたい。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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