【猫の終活】11歳を過ぎたら考えたい、愛猫の最期を迎える準備4つ
愛猫との暮らしは、かけがえのないものです。 しかしどんな生き物にも寿命はあって、猫は11歳を過ぎると人間でいう60歳を超え、シニア期に入ります。
年老いた愛猫との最期を穏やかに後悔なく迎えるためにも、人だけでなく猫も同じように11歳を超えたらできる準備、終活をしておきましょう。
1.【猫の終活】愛猫の最期を迎える準備4つ
1‐1.医療プランを決めておく
猫の終活のひとつに「医療プラン」を決めることがあります。
高齢になった猫は、さまざまな病気にかかりやすく、それが命を奪う原因になるケースは多いです。
もちろん早期発見・早期治療で病気に命を奪われないことが一番ですが、あらゆる病気を100%防ぐのは難しいもの。
そのため、もし愛猫が大病を患った時のプランを決めておくことは大切です。具体的には治療はどこまで行うのか?在宅ケア・緩和ケアを優先させるのか?最期の看取り場所は?など。
実際猫が治らない病気にかかった後は、冷静な判断が難しくなる飼い主も珍しくありません。しかしそうなると、猫にも飼い主にもベストといえる道を見誤ってしまう可能性が高くなります。
愛猫が元気なうちから大病時の対応なんて考えたくはありませんが、「いざという時愛猫には何がベストなのか」それを元気なうちに考えてあげることも、愛猫のためになるのです。
1‐2.思い出をつくる
猫の終活において「思い出をつくる」ことは、とても大切な要素です。
愛猫との残された時間を大切に過ごし、かけがえのない思い出を作ることは、飼い主にとって心の支えとなり、別れを迎えた後も愛猫との絆を感じ続ける源となります。
たとえば日々の生活の中で愛猫との時間を意識的に大切にして、忙しい日常の中でも、猫と一緒にくつろぐ時間を設けたり、遊ぶ時間を作ったり、日常の何気ない瞬間や特別な日の様子をカメラで記録したり。
もしくは猫の足形や肉球のプリントを取って、粘土や絵の具で作品にしたり、猫の毛を使ってストラップやブローチを作ったりするのもいいですね。
さまざまな方法はありますが、愛猫がシニア期を迎えたら、愛猫との絆を思い出として残せるような「宝物」をつくっていきましょう。
1‐3.葬儀や埋葬方法を考える
猫の終活のひとつとして、葬儀や埋葬方法についても考えておきましょう。
事前にペット霊園や火葬場の情報を集めておきます。実際に見学に行ったり、雰囲気や設備、費用などを確認しておくと良いでしょう。
また、合同葬を行うのか?個別葬にして遺骨を持ち帰るのか?位牌はつくるのか?など、埋葬の方法なども考えます。
「愛猫が亡くなった後のことは考えたくない」という飼い主さんも多いかもしれませんが、実際猫が亡くなった直後は気が動転していて、悪徳葬儀業者の詐欺にあったり、思っていた葬儀ができなかったりと、トラブルを招きやすくなります。
愛猫との別れのときを大切に後悔なく過ごすためにも、愛猫が元気なときから、葬儀・埋葬については下調べをしておきましょう。
1‐4.貯金をしておく
愛猫がシニア期を迎えたら、飼い主が貯金をはじめることも猫の終活においては重要です。
たとえば大病を患ったときは、その治療費として数万円~数十万円かかることもありますし、亡くなった後の葬儀にも数万円以上の費用が必要となります。
「愛猫にしてあげたかったことが、お金がなくてできなかった」といった後悔だけはしないように、日ごろから貯金をしておくことをおすすめします。
2.まとめ
飼い主にとって元気な愛猫の終活をはじめることは、気が乗らず、「やりたくない」気持ちが勝ってしまうでしょう。
しかしわたし自身13歳の愛猫を突然死で失くし、そのとき「何もしてあげられていなかった」と後悔しました。
その経験から「高齢になったら、元気なうちからできることをしよう」と決め、残りの2匹の愛猫(14歳)とは毎日スキンシップをとったり、日常の些細なことをカメラに納めたりしています。
愛猫の最期を考えるのはつらいですが、ぜひ老猫の飼い主さんは、わたしのような後悔をしないためにも、今回紹介したような『猫の終活』について考えてみてください。