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HRダービーV2のアロンソは「ダービー獲得賞金」>「生涯賃金」 大谷は参加賞金全額を球団職員に贈呈

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
HRダービーでV2を成し遂げ、賞金100万ドルを獲得したピート・アロンソ(左)(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ホームランダービーに出場した大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)が、ダービー出場で得た15万ドル(約1650万円)全額を日頃からお世話になっている球団スタッフにプレゼントしたと地元紙のオレンジ・カウンティ・レジスター紙が報じた。

 OCレジスター紙の報道によると、大谷は選手の面倒をみるクラブハウス職員、トレーナー、球団広報職員など約30人の球団職員に15万ドルを分配して贈呈。

 15万ドルをどのような配分で分配したかまでは明らかになっていないが、仮に平等に分配した場合は、一人につき5000ドル(約55万円)の臨時ボーナスをプレゼントした。

 ダービーが始まる前から賞金は、いつも支えてくれている球団スタッフへの「特別ボーナス」として全額使うと決めていたようで、優勝していれば100万ドル(約1億1000万円)、準優勝だと50万ドル(約5500万円)が球団スタッフに配られるはずだった。

 大谷の今季年俸は300万ドル(約3億3000万円)で、15万ドルは年俸の5%に値する。

 なお、ホームランダービーで2連覇を成し遂げたピート・アロンソは、2019年に次いで、今年も優勝賞金の100万ドルを獲得。これで、アロンソがホームランダービーで獲得した賞金総額は200万ドル(約2億2000万円)になった。

 メジャー3年目を迎えているアロンソは、ここまでのメジャー2年半で通算86本塁打を放っているが、今季の年俸は僅か68万ドル(約7480万円)。

 メジャー1年目の2019年は年俸55万ドル、新型コロナウイルスの影響でシーズンが短縮された昨季は24万ドルで、メジャー3年間で稼いだ賃金は合計147万ドル(約1億6170万円)。2016年にドラフト2巡目指名を受けてメッツに入団したときに91万ドルの契約金を手にしているが、実際にプレーして得たお金としては「ホームランダービーの賞金200万ドル」>「メジャー3年間の合計年俸147万ドル」。

 ダービー獲得賞金がメジャー合計年俸を上回った。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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