Yahoo!ニュース

エディー・ジョーンズはなぜ日本代表新ヘッドコーチに選ばれたのか(2)【ラグビーのサブスク】

向風見也ラグビーライター
(写真:ロイター/アフロ)

 ラグビー日本代表の新ヘッドコーチが決まった。エディー・ジョーンズ氏が8年ぶりの復帰。2016年に就任して19年のワールドカップ日本大会で8強入りしたジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、今秋の同フランス大会を経て退任していた。

 この件が定例理事会で正式に決まったのは、就任会見を翌日に控えた12月13日。日本ラグビーフットボール協会専務理事の岩渕健輔が、様々な議論を呼んだ選考過程について説明している。

 いったいなぜ、ジョーンズ氏をベストと見立てたのか? 選考過程で何があったのか? 理事会内でなされたグラウンド外にまつわる議論とは? 諸事の質問に応じている(後半)。

 ジョーンズはオーストラリア生まれの63歳。母国オーストラリア代表を率いて2003年のワールドカップオーストラリア大会で準優勝し、11年には南アフリカ代表のテクニカルアドバイザーとして同フランス大会で優勝。15年のイングランド大会では、それまで大会1勝の日本代表に歴史的3勝をもたらし、19年の日本大会ではイングランド代表史上初の海外出身ヘッドコーチとして自身2度目の準優勝を果たした。

 もっともそのイングランド代表は昨年限りで退き、23年にオーストラリア代表で自身2度目の指揮官就任も、同年のフランス大会では同国史上初の予選プール敗退を喫している。

 今回のヘッドコーチ決定に際しては、選考業務の一部をオジャーズ ベルンソン社に委託。国際的な指導者採用実績のある同社のもとで公募をおこない、リストアップされた面々を絞り込み、最終的には、ヘッドコーチ選考委員会、および日本協会の土田雅人会長、岩渕が理事会にて決断した。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)

——ジョーンズ氏との契約期間は。

「24年1月から次のワールドカップ後までです」

——2019年以降、ジョーンズ氏はそれほどいい成績を残していないが。

この記事は有料です。
すぐ人に話したくなるラグビー余話のバックナンバーをお申し込みください。

すぐ人に話したくなるラグビー余話のバックナンバー 2023年12月

税込550(記事2本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

向風見也の最近の記事