足元まで手が届かない!そんなときに役立つ靴下着用サポートグッズ「ソックスエイド」
田舎の民間病院で理学療法士として勤務しているぴぴです。
みなさまにひとつでもためになるような知識や情報をお届けしていきたいと思います。
今月のテーマは11月11日介護の日にちなんで「介護便利グッズ」です。
病院や施設で実際にスタッフが使っている便利な介護グッズや、障害のある方にも使いやすく工夫された福祉用具をご紹介します。
ソックスエイドって知っていますか?
本日ご紹介するのは「ソックスエイド」です。
初めて聞くという方も多いかもしれませんね。
わたしも、理学療法士として働いている時間以外でソックスエイドを見かけたことはありませんが、とても便利な道具なのでご紹介させていただきます。
ソックスエイドとは
病気やケガが原因で、足元まで手が届かない・前かがみの姿勢をときに、靴下を履くサポートをしてくれる自助具です。
妊娠・出産を経験された方であれば、妊娠後期になると靴下を履いたり、足の爪を切るのが難しいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こんな方におすすめしたい
・人工股関節置換術後や人工骨頭置換術後で、関節可動域の制限や脱臼肢位に関する指導を受けている方
・人工膝関節置換術後で関節可動域の制限がある方
・変形性股関節症や変形性膝関節症、硬直性脊椎症などの影響で、下肢や脊椎の関節可動域に制限のある方
・関節リウマチなどの影響で関節可動域に制限がある方
・半身麻痺や骨折の影響で片手しか使えない方
・脊椎圧迫骨折やぎっくり腰など腰痛があり、前かがみの姿勢をとることができない方
・妊娠中で前かがみの姿勢をとることができない方
どうやって使うの?
履き方は簡単
①ソックスエイドに靴下を入れます
太ももでソックスエイドを挟んでおくと片手でもできますよ
②ソックスエイドのひもを持ちます
③ソックスエイドに足を入れ、ソックスエイドのひもを引き、靴下を履きます
④完成!
ソックスエイドのくぼみに靴下を引っ掛ける仕組みなので、薄手の靴下やストッキングは破れてしまう可能性がありますが、綿の素材の靴下であればスムーズに着用できると思います。
わたしの担当していた患者さんでは、①の準備の部分だけスタッフがあらかじめ済ませておき、朝起きたらソックスエイドを使って自分で靴下を履くようにしていたという方もいらっしゃいましたよ。(この場合、ソックスエイドは2つ必要です)
どこで手に入るの?
プラスチックまな板やクリアファイルを使って簡単に自作できます!
まわる市民協働さんホームページに作り方が掲載されていましたので是非ご覧ください。
作るのが面倒な方は購入もできます
Diamond Lifeさんのソックスエイド 購入はこちら
まとめ
今回は前かがみの姿勢が取れないときに便利な「ソックスエイド」をご紹介しました。
ソックスエイドのように、自分を助けてくれる道具のことを「自助具」といいます。
障害のある方だけでなく、一般向けにも使いやすく工夫された自助具はこのほかにもたくさんあります。
わたしも妊娠中にはソックスエイドを使って靴下を履いていましたが、おなかの圧迫が軽減され、とてもスムーズに靴下を履くことができていたので重宝していましたよ。
簡単に自作できるというのもうれしいですね。
次回は「食事が食べやすくなる便利グッズ」についてお伝えしようと思います。
少しでも理学療法士やリハビリテーションに興味を持っていただけたらうれしいです。