【長崎市】ランチ会に料理教室。薬膳料理をもっと身近に。「ゆる薬膳料理教室 NONON」
薬膳料理と聞いてどんなイメージがありますか?
私は〝薬味〟を駆使して、素材そのままの味を活かして作る料理というイメージがありました。
「薬膳料理はそんな難しい料理じゃないよ。良かったら今度ランチ会するから来てよ。」とNONONの荒木さんに誘われて、今回「新月の会」というランチ会に行って薬膳料理を食べてきました。
新月の会というランチ会
NONONさんが開催されているものの一つ目は、新月の日に開催されている薬膳料理ランチ会です。
このランチ会は体験的な感じで薬膳料理を味わうことができます。
私が参加した日は4名の方が参加。着いてから軽く皆様へ自己紹介し、本日のメニューの紹介を受けました。
この日のメニューは
・アジの南蛮漬け風
・金針菜入りの春巻き
・レンコンとゴボウのデリ風サラダ
・参鶏湯
・黒米
デザートは
・よもぎ白玉
・オリジナル薬膳茶
もう献立を見ているだけでも美味しそう
お皿に乗せられて運ばれてきた料理は、見た目から色とりどりで楽しませてくれます。
とても美味しかったですが、私が一番気に入ったのはオリジナル薬膳茶。
口に含もうとした瞬間にキンモクセイの香りが広がり、そこから口に含むとお茶の甘味がほんのりしてきました。心落ち着く気分になり三杯も飲んでしまいました。
ランチ会だけじゃない。楽しく学べる薬膳料理教室
NONONさんはランチ会以外にも月に不定期に5〜6回ほど、その月に多い身体の不調をテーマにし、身近な食材で作る薬膳料理教室も開催されています。
最近はスパイスカレーブームなので薬膳スパイスカレーレッスンも行っているとのこと。
食べ物だけじゃなく、先ほど紹介した薬膳茶のティーレッスンもされています。
その日の自分の体調や体質に合わせてブレンドするので、参加者それぞれのお茶が出来るので楽しいと荒木さんは話されていました。
そもそも薬膳料理とは
薬膳料理とは中国に代々受け継がれてきた伝統医学の考えのもとに、体質、体調によって組み立てる献立のこと。
「薬」と言う文字が入っていますが「薬」ではないということなんだそうです。
もっと簡単に言うと、献立のオーダーメイドと荒木さんは例えられていました。
薬膳料理は陰陽五行説も関わってきます。それを聞くと難しくなり引いてしまう方もおられるかもしれません。
簡単に説明すると陰陽五行説とは、紀元前の中国の春秋戦国時代に生まれた自然哲学の思想のこと。
陰陽五行説は「木・火・土・金・水」の五つの要素に分けられます。
そして、季節と人体の臓器がそれぞれの要素に当てはめられています。
木=春・肝臓
火=夏・心臓
土=土用・脾臓
金=秋・肺
水=冬・腎臓
例えば、春・肝臓。
肝臓は 血を作り体全体に巡らせて蓄える役割を持っています。他にはストレスから身を守ってくれたり、逆に弱まると便秘や情緒不安定になる場合も。
そんな肝臓に影響する食材として、梅干しや小松菜、ほうれん草などの野菜を摂取するように陰陽五行説では進められています。
夏は心臓。
心臓が弱まると顔色が悪くなったり、脈が安定しなくなったり…。
夏は暑さで運動してないのに汗が出るなど体温調整が難しい季節でもあります。
なので陰陽五行説では、ゴーヤやレタスなどを摂取することで、体の余分な水分を取り熱を冷まし夏の疲労にいいといわれています。
他にも季節に関係なく頭痛や冷え性、肩こりなど誰もが持ってる不調ですが、原因は人それぞれ。
運動や体調管理も大切ですが、食事改善から見直すことも必要です。
そして、季節に合わせた旬の食材を食べることが大切だと荒木さんは話されていました。
人は自然と共に生きている
最近は健康ブームにより、健康への関心は高くなっています。
体調を管理するには「自然を知る」ことも重要。
しかし、なかなかそこまで意識はいかないのではないでしょうか。
私も荒木さんからお話を聞くまでは、自然なんてまったく意識していませんでした。
荒木さんは季節をはじめ、二十四節気から月の満ち欠けまで意識されていると言います。
「私たちは自然の中で生かされています。体調管理するためには、自然を知ることが大切」と仰られていました。
まとめ
薬膳料理のイメージが今回の取材でだいぶ変わりました。
意外と身近なもので、誰でもすぐに楽しめる料理なんだと理解できました。
NONONさんの情報はInstagramでご覧になれます。
ぜひチェックしてください。
ゆる薬膳料理教室 NONON
荒木 真波 JMA認定薬膳・漢方&メディカルハーブ講師
定休日 日曜日
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