猫のしぐさでわかる!かまってほしい時のサイン10選!上手に気持ちに応えるためには?
猫は気まぐれな動物というイメージが強いですが、実はとても愛情表現が豊かな動物です。とくにかまってほしい時は、さまざまな方法で飼い主にアピールしてきます。
そして飼い主はその気持ちを理解することと、上手に気持ちに応えてあげることが大切です。
そこで今回は、猫がかまってほしい時に見せる代表的な10のしぐさと、上手な気持ちの応え方を紹介します。猫の「かまって」サインを見落とさず、猫のアピールに上手に応えてあげましょう!猫の飼い主さん必見の内容です。
1.猫がかまってほしいときにみせる10のサイン
1‐1.飼い主を呼ぶ
猫は、さまざまな方法で気持ちを伝えようとします。そのひとつが「鳴き声」です。
猫は鳴き声の大きさや調子を変えることで、さまざまな気持ちを表現します。たとえば甘えた声で「にゃ~」と鳴いたり、長く「みゃー」と鳴いたりするのは、かまってほしいというサインであるのがほとんど。
とくに高い声で大きく鳴くときは、強い愛情表現のあらわれといえるでしょう。
1‐2.作業の邪魔をする
猫はかまってほしい時に、飼い主の作業を邪魔する行動をよく見せます。しかしそれは、猫なりの「かまって」のサインなのです。
たとえばパソコンの前で作業している飼い主の前に現れ、キーボードの上に手を乗せたり、資料の上に体を乗せてきたり。新聞をぐしゃぐしゃにして、読めないようにする猫もいるようです。
このように猫は、作業の進行の邪魔をして飼い主の注意を引きつける行動をとります。一見わがままに見える行動ですが、猫なりの方法で愛情を求めているサインだと捉え、上手に気持ちに応えてあげましょう。
1‐3.猫パンチして逃げる
猫が突然「猫パンチ」をくり出して逃げる場合、それは「かまってほしい」というサインかもしれません。
この行動には「注目を引きつける」と「遊びに誘う」という2つの意味が含まれています。まず叩くことで飼い主の関心を引き、そして逃げ回ることで「追いかけっこ」を促しているのです。
もし飼い主が追いかけてくれれば、猫はさらに逃げ回り続けるでしょう。この行動は猫にとって一種の「遊び」で、追いかけっこを通じて飼い主とコミュニケーションをとりたいと考えているからです。
一方でパンチされた後飼い主が無視をすれば、猫はさらにエスカレートした行動に出る可能性があります。完全に無視されるのは嫌なようで、何かしらの反応を求めてくるのです。
1‐4.目の前で横たわる
猫は飼い主にかまってもらいたい時に、目の前で横たわりアピールすることがあります。子猫が遊びに誘う時と同じ仕草ですね!
弱点であるお腹を見せて横たわるのは、飼い主に心を開いている証であり強い愛情表現。飼い主が通路を歩いている際に意図的に足元に寝転がったり、通行の邪魔になって注目を浴びられると考えているのでしょう。
このように「目の前で横たわる」行動には、あえて視界に入ることで飼い主の気を引き、かまってほしいという強い想いが込められているもの。飼い主の目の前という場所を選んでいることから、猫なりの作戦があるのかもしれませんね。
1‐5.ヒザに乗ってくる
猫がかまってほしい時に見せるサインの一つに「ヒザに乗ってくる」行動があります。これは至近距離から愛情を求める、典型的な行動です。
猫はヒザに乗ることで飼い主に物理的に接近し、確実に気づいてもらうことができます。そしてそこから視線を送り、撫でられることを期待しているのです。
またヒザの上は温かく、安心できる空間なのかもしれません。
ヒザに乗るタイミングとしては、飼い主がテレビを見ている時や読書をしている時など、ある程度じっとしている場面が多いでしょう。
作業の邪魔をするわけではありませんが、自分の存在感を示し注目を引きたいという気持ちは同じ。
このようにヒザに乗せてかまってほしいサインを見せる理由は、愛情の確認と受け取りを求めているための行動なのです。
1‐6.物を落とす
猫はかまってほしい時に、時折「物を落とす」行動をとります。この行動は飼い主の注意を引きつけるための、小さな抗議行為ともいえるもの。
たとえば飼い主の作業スペースにある物を、わざと落としたり。それはパソコンの上の小物や書類、リモコンなど…軽い物であれば気兼ねなく落とします。
この行動の狙いは飼い主に気づいてもらい、注意を引くことです。物が落ちる音や動きに気づけば、猫に目を向けざるを得なくなります。
そして注目された後は鳴き声やアピール行動に移り、さらにかまってもらおうと働きかけてくるでしょう。
こういった行動を飼い主の活動範囲のなかで行い、確実に気づいてもらえるとたくらんでいるのかもしれません。
1‐7.スリスリ・ゴロゴロしてくる
猫はかまってほしいと感じると、飼い主にスリスリと擦り寄ったり、のどをゴロゴロ鳴らしたりする仕草を見せます。
これは猫が飼い主に対して愛情を表現し、身体を触れ合うことで安心感を得ようとしているサインです。
このように身体を活用して愛情を直接的にアピールする行動は、飼い主にとっても非常に分かりやすい「かまってサイン」だといえます。ひとたび気づいてあげれば、しっかり気持ちに応えることができますね。
飼い猫の多くが、かまってほしいときにスリスリ・ゴロゴロをつかったアピール方法を活用してくるので、愛猫の気持ちにも気づきやすいでしょう。
1‐8.じっと見てくる
猫がかまってほしいときに飼い主をじっと見つめてくる行動は、注意を引こうとしているサインです。
じっと視線を送ることで意図的に飼い主の注目を引こうと、猫はまっすぐに見つめ続け、反応を待ち構えます。視線を外さないことで「かまって欲しい」という気持ちを力強くアピールしているのです。
飼い主の隣に座って見つめてくることもあれば、離れた場所から見つめてくる場合もあります。テレビを見ている間に視線を感じたり、パソコン作業中に気づいたりするかもしれませんね。
少々わかりにくいサインでもありますが、愛猫からの視線を強く感じたら「かまってほしい」という気持ちのあらわれだと推測してください。
1‐9.追尾してくる
猫は普段飼い主のあとを追いかけることは、ほぼありません。しかしかまってほしいときは、常に飼い主の後をついていく猫もいます。
部屋を移動するたびに猫がついてくることは、飼い主に少しでもかまってもらいたいというサイン。飼い主の近くにいることで安心感を得ているので、猫は一生懸命後を追いかけるのです。
さらには、追尾しながら飼い主の足元に寄って行く猫も多くいます。これは至近距離から注目を引きつけ、撫でられたり遊んであげてほしいというリクエストを伝えているサインでしょう。
このように「追尾する」行動は、猫が飼い主との距離を保ち、かまってほしいという強い気持ちのあらわれなのです。
1‐10.名前を呼ぶとすぐ来る
猫はかまってほしいとき、飼い主が名前を呼ぶと驚くほど迅速に応答することがあります。
そうでないときは名前を呼んでも無視したりするのに、「かまって」のときは名前を呼ばれてすぐに飼い主の元にやってくるのです。
このように名前を呼ばれてすぐに来る理由は、飼い主とのコミュニケーションを望んでいるから。呼びかけに素直に応じることで、かまってもらえると期待しているのです。
また動画のように嬉しそうに尻尾をピーンと立てながら飼い主に接近する様子が見れたら、「ウキウキ」「何してくれるの?」といった気持ちが伺えますね。
2.猫の「かまって」への上手な応え方
猫が「かまって」ほしいとサインしていたら、以下のようなポイントをおさえ、上手にその気持ちに応えることが大切です。
2‐1.サインに素早く気づく
猫のしぐさの意味を理解し、「かまって」のサインに素早く気づくことが何よりも重要です。先述したさまざまなサインを見落とさないように、注意を払いましょう。
2‐2. 適度にかまってあげる
サインに気づいたら、適度にかまってあげることが肝心です。
長時間放置しすぎると不満を募らせ、かえって問題行動を起こしかねません。一方で過剰にかまいすぎるのも猫に「しつこい…」と思わせてしまうので、控えめにするのが賢明でしょう。
2‐3. 猫の気持ちに合わせる
猫にかまう際は、猫の気持ちを読み取ることが大切です。
時に撫でてほしいだけの場合も、時に遊び相手を求めている場合もあります。鳴き声や仕草から要求を汲み取り、合わせた対応をしてあげましょう。
また猫がひとりになろうとしていたら、無理に引き止めず自由にさせてあげるのも上手な応え方です。
2‐4.無視はNG
基本的に猫の「かまって」サインを完全に無視してはいけません。無視され続けると猫はさらに過激な行動に出たり、ストレスになったりする可能性が高くなります。
上手くかまってあげて、猫の気持ちに応えましょう。
どうしても手が離せないときは、「また後であそぼう」など優しい声かけだけでもOK。とにかく「反応」してあげることがポイントです。
3.まとめ
猫は言葉を話せませんが、さまざまな仕草でかまってほしい気持ちを表しています。これらのサインを見逃さず、遊び相手になったり優しく撫でたりと猫の気持ちに上手に応えてあげましょう。
猫の気持ちに寄り添い、コミュニケーションをたくさん取ることで、より深い信頼関係を築けるでしょう。