Yahoo!ニュース

5月や6月に背番号「42」のユニフォームを着る。「ジャッキー・ロビンソン・デー」は4月15日だが…

宇根夏樹ベースボール・ライター
シカゴ・ホワイトソックス/6月5日の試合より Jun 5, 2018(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 両チームの選手やコーチが背番号「42」のユニフォームを着る試合が、5月や6月に行われている。

 人種の壁を打ち破ったジャッキー・ロビンソンを称え、背番号「42」は全球団の永久欠番となっている。そして、4月15日の「ジャッキー・ロビンソン・デー」に、全球団の選手とコーチが、背番号「42」のユニフォームを着用している。ロビンソンは1947年4月15日に、ブルックリン・ドジャースからメジャーデビューした。

 今年は、4月15日に予定されていた試合が5球場で順延となり、5月あるいは6月に振り替えられた。時期外れの背番号「42」は、そのためだ。過去3年の4月15日は、15試合ずつが行われた。

 4年前の2014年にも、「ジャッキー・ロビンソン・デー」の4試合が順延となり、なかには7月のオールスター・ゲーム後に振り替えられた試合もあった。けれども、背番号「42」のユニフォームを着てプレーしたのは、振り替えられた試合ではなく、いずれも翌日の4月16日だった。

 2014年の「ジャッキー・ロビンソン・デー」は火曜日で、順延となった試合はすべて、翌日も同じカード(同じチーム同士が対戦する試合)が組まれていた。一方、今年の4月15日は日曜日。順延された試合は、カードの最終戦――3連戦の3試合目あるいは4連戦の4試合目――だった。

 基本的に、日曜日はカードの最終戦で、月曜日は試合がないか、別のカードが組まれている。日曜日と月曜日に同じカードが続くことは、皆無ではないものの、極めて珍しい。ちなみに、4月15日が日曜日だったのは2012年以来。この年は15試合とも順延にならず、予定どおりに行われた。次に4月15日が日曜日に当たるのは、11年後の2029年だ。

 今年、背番号「42」のユニフォームを着用する試合は、まだ残っている。6月25日に、ロサンゼルス・エンジェルスとカンザスシティ・ロイヤルズがコウフマン・スタジアムで対戦する。

 着用した背番号「42」のユニフォームは、オークションにかけられ、収益はジャッキー・ロビンソン財団に寄付される。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事