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Apple Watchを使い始めて1週間、気づいた5つの変化について

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
Apple Watchを使い始めて、5日間の変化とは

4月24日から使い始めたApple Watch。ちょうど、装着し始めて1週間がたちました。

すんなりと馴染みすぎていて驚かされる、という感覚ではあります。腕時計をする習慣はあったため、それがApple Watchに置き換えられて、特筆すべき変化について、5つピックアップしようと思います。

iPhoneを頻繁に見なくなった、というかポケットすら邪魔になり、カバンに入れるようになった

基本的に面倒くさがりなので、できるだけ平穏、無事に過ごしていたいという前提があります。iPhoneは様々なモノを集約してくれる素晴らしい「Only One Gadget」と言えますが、それすら面倒になってくるとは、救いようがありません。

そこでApple Watchです。

Apple Watchは、何も設定しないと、iPhoneに届く通知がどんどん届くようになります。その通知が届いたとき、Apple Watchが震えて、手首を返すと何が届いたのか、アプリアイコン→内容の順で表示してくれます。その間1秒。

結果的に、iPhoneをポケットから出すより圧倒的に早いので、通知はApple Watchばかりで見るようになりました。

ポケットにiPhoneを入れてきましたが、iPhone 6 Plusはどうしても平面が大きく、ポケットにフィットしにくいので、バックパックのポケットにしまって移動するようになりつつあります。

もしも通話が来ても、Bluetoothヘッドフォンで穏やかにジャズを聴いているので、電話もそのまま応答できます。割と問題ありません。

その上で、通知をカスタマイズして、ほとんどの通知をOFFにする始末

iPhoneアプリから、Apple Watchに届く通知を選択できる。
iPhoneアプリから、Apple Watchに届く通知を選択できる。

Apple Watchに届くアプリの通知は、iPhoneのApple Watchから選択できます。

例えば、先日ちょっと激しくリブログされるTumblrポストを投稿したので、何も設定しないとひたすらApple Watchにもリブログが届きます。そこでTumblrの通知はOFFに。TwitterアプリのEchofonの通知も、レイバンのサングラスがひっきりなしに届くのでOFF。

といった具合に、通知をカスタマイズします。もちろん、通知が多い分たくさん震えるため、Apple Watchの電池も消耗します。OFFにした通知は、これまでのようにiPhone側に届いているので心配ありません。

結局、ニュース・速報系、運行情報、気象・地震、メール、メッセージ系を残して、他の通知はOFFにしました。

僕の場合、iPhoneの電池が長持ちするようになった

iPhone側の電池の話は意見が分かれるところです。Bluetoothで常に通信するようになるため、iPhoneの電池が持たなくなる、と言う意見も利にかなっています。

しかしながら、僕の場合はそれ以上に、iPhoneのバッテリーが持続するようになりました。1日の途中、多くの日が夕方ですが、継ぎ足しで充電しなくても、ちゃんと夜まで過ごせる程度になりました。

上のように、カバンに入れておいたり、デスクに座っても机の上にiPhoneを取り出さなくなったため、そもそもiPhoneを操作する時間が減ったのです。Bluetoothの通信以上に、ディスプレイの点灯やアプリ操作の処理で空文のバッテリーを使わなくなった、ということでしょう。

ポモドーロ・メソッドの御利益向上

25分集中し、5分休憩するポモドーロメソッド。静かな場所でもタイマーを鳴らせる
25分集中し、5分休憩するポモドーロメソッド。静かな場所でもタイマーを鳴らせる

これも人によって流儀や相性があると思いますが、25分集中して5分休憩する、というポモドーロ・メソッドには何らかのタイマーが必要でした。そこでApple Watch。

25分をセットして集中し、手首の振動で時間終了を知ると、今度はデジタルクラウンをくるくる回して5分休憩する。この繰り返しを非常にやりやすくなったので、いつでもどこでもこのメソッドで集中できるようになりました。

タイマーの音がけたたましくならない、というのが良いですよね。

円グラフをコンプリートしたくなる欲求

アクティビティ、エクササイズ、スタンドの円グラフ。毎日これをクリアしたくなる。
アクティビティ、エクササイズ、スタンドの円グラフ。毎日これをクリアしたくなる。

Apple Watchでは、アクティビティ、エクササイズ、スタンド。この3つの運動に関する要素が円グラフで表示されます。カラーリングはどこかNikeチックなのですが、それはさておき。

円グラフを表示しておける文字盤もあり、だんだん円グラフが増えていく様子をチラチラと眺めることができます。すると、だんだん円グラフが3重になっている状態で1日を終えたい、と言う欲求がわき上がってきます。

これを「モチベーション」と呼ぶか、「意地」や「収集癖」と言うべきかは分かりませんが、なるほどゴール達成を続けていきたくなる気持ちが高まってきます。

ということで、5つの変化についてご紹介してきました。みなさんの変化はいかがだったでしょうか。今週は、あまりアプリを試さず、Apple Watchそのものの機能を中心に見てきました。来週はもう少し、アプリも試し始めようかと思います。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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米国カリフォルニア州バークレー在住の松村太郎が、東京・米国西海岸の2つの視点から、テクノロジーやカルチャーの今とこれからを分かりやすく読み解きます。毎回のテーマは、モバイル、ソーシャルなどのテクノロジービジネス、日本と米国西海岸が関係するカルチャー、これらが多面的に関連するライフスタイルなど、双方の生活者の視点でご紹介します。テーマのリクエストも受け付けています。

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