駅から徒歩5分!閑静な住宅街に佇む、本格的なフランス系パンが食べられる!「パン・ムックリ」上大岡
温かみある隠れ家ベーカリー!大人な横浜パン旅をナビゲート!
旅するパンマニア 片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは!」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。
今回紹介するエリアは横浜市、上大岡。京浜急行と横浜市営地下鉄が走っている上大岡駅、中央の出口を出たら斜め右方面、大岡川の橋を渡るなど徒歩5分くらい、閑静な住宅街の中にPAN-MUcKURI(パン・ムックリ)はあります。
店内はそこまで広くはなく、右側の壁にずらりとパンが並んでいます。「パン・ムックリ」といった可愛らしい店名なので、勝手なイメージで素朴な昔ながらのパンが多いのかと思いきや、かなり本格的なパンが並んでいて、そのギャップに思わず興奮。いや、感動すら覚えました。
フランスパンを日本に伝えた有名な職人直系の名店で20年勤務していたという店主の作るパンは、一つ一つにこだわりを感じる見た目、そして味わいで、本当は教えたくない隠れ家ベーカリー。
パン・オ・ショコラ、ペイザンフリュイ、ショーソン・オ・ポムを実食
焼き色濃くバリバリ食感、それでいて芸術的な層の美しさにうっとりしてしまいます。クラム(内側)は舌触り良く、しっとり。少量ながら存在感あるチョコレートの甘味と、丁寧に織り込まれたバターのコクのバランスが丁度良く、鼻にぬける芳醇な香り。端から端まで美味しいパン・オ・ショコラでした。
ペイザンフリュイは、くるみ、レーズン、オレンジピールの入った田舎パンで、クラスト(外側)はさっくりしていながらも噛みごたえあり、クラム(内側)は柔らかい弾力も感じます。パン生地の焼きが濃い部分とクルミの香ばしさが絡み合い、それにオレンジピールの爽快な後味。もちろん、このままでも美味しいのですが、トーストして温めなおした方が食感がよみがえるのでオススメ。
ホロホロっとしたクチドケのパイ生地に、じっくり煮詰めたリンゴのコンポート。ちなみに、コンポートとは果物を水や薄い砂糖水で煮て作る、ヨーロッパの伝統的な保存方法のことで、ジャムに比べて、果物自体の食感が残っているのが特徴的。こちらのショーソン・オ・ポムはパイ生地自体がシンプルな味わいなので、リンゴのコンポートの旨味がより一層際立って優しい味わいになっています。
店内にイートインスペースはないのだけれど、すぐ隣にある中庭は、陽もたっぷり入るし緑もあって気持ちの良い空間。丸テーブルに赤い椅子やベンチもあるので、こちらで焼きたてのパンを頂くこともできますよ。
PAN-MUcKURI(パン・ムックリ)
住所:神奈川県横浜市港南区大久保1-4-3TWINS 1F
電話番号:045-350-4080
営業時間:10:00~17:00
定休日:日曜日・月曜日・祝日