連敗を21で止めて史上最長は免れたが、連勝はできず。シーズン最多の120敗を超えるペース
シカゴ・ホワイトソックスは、8月6日に白星を挙げ、7月10日のダブルヘッダー2試合目にスタートした、21連敗にピリオドを打った。
1988年に開幕21連敗のボルティモア・オリオールズと並び、ア・リーグでは最も長い連敗ながら、1900年以降の最長は免れた。フィラデルフィア・フィリーズは、1961年の夏に23連敗を記録している。
だが、6月27日~29日以来の連勝とはならなかった。前々日と前日に続き、8月7日も、オークランド・アスレティックスと対戦。2回表にアンドルー・ベニンテンディの2ラン本塁打で先制したものの、2対0のまま迎えた7回裏に逆転され、2対3で敗れた。
まず、6イニング無失点のデービス・マーティンに代わり、7回裏のマウンドに上がったトゥーキー・トゥーサントが、シングル・ヒット、外野フライ、四球、シングル・ヒットにより、1点を取られた。続いて登板したドミニク・リーオンは、シングル・ヒットで同点に追いつかれ、野選を挟み、犠牲フライで逆転された。
8回表と9回表の攻撃は、3人ずつで終わった。最後のイニングは、この日に復帰したメイソン・ミラーに封じられた。スタットキャストによると、ミラーが投げた4シームは、9球とも100マイルを超えた。それ以外は、90マイル未満のスライダーが4球だ。
ホワイトソックスは、117試合で89敗を喫し、28勝しか挙げていない。勝率は.239に過ぎない。1900年以降、1シーズンの黒星が最も多かったのは、1962年に40勝120敗1分のニューヨーク・メッツだ。こちらの勝率は.250なので、現時点のホワイトソックスより高い。
ホワイトソックスが120敗未満でシーズンを終えるには、ここからの45試合で勝率.333以上を記録する必要がある。勝率.333=15勝30敗。28勝+15勝=43勝、89敗+30敗=119敗だ。
今シーズン、ホワイトソックスの月間勝率は、5月と6月の.321が最も高い。両月とも、9勝19敗だ。
なお、ア・リーグでは、デトロイト・タイガースが2003年に43勝119敗を記録している。160試合を終えた時点で、120敗にリーチをかけたが、161試合目も162試合目も、白星を挙げた。