お昼２時間半のみ営業中

福岡市東区と糟屋郡の境目のエリア。福岡篠栗線からイオン福岡東へ向かう小さな路地の一角、通り沿いには人気店の〈中華料理 香香〉のちょうど真裏にある場所。〈火曜日～土曜日の11時から13時30分までの2時間半〉のみ営業の、裏路地に佇む「吉ひろ」は、その営業時間やお店の場所にも関わらず、数多くのファンを持つお店なんです。二階建てのアパート、とも思ってしまう和風の建物で、老舗感も漂いますね。どれくらいの歴史があるのかは不明ですが、日々賑わう名店です。

お店に入ると縦長で、左手にカウンター、右手に小上がりの座敷があります。一瞬、和風に見えますが、昔懐かしいインテリアが彩られ、西洋風なテイストもある昭和レトロな空間。この雰囲気がまた、ゆっくりとランチを楽しめる空間でもあるのですが、「吉ひろ」の魅力は何と言ってもメニューの豊富さ。そしてリーズナブルでボリューム満点、3拍子揃ったとはこのことですね。

定食メニューや麺メニュー、カレーやオムライスなど様々な数あるメニューの中で、個人的なお気に入りがこれ。ちゃんぽんとおにぎり1個のセット。これでなんと780円。（2024年7月現在の価格）

ちゃんぽん

野菜たっぷりのちゃんぽんは豚骨ベースでしょうか。キャベツにもやし、人参に玉葱。さらに蒲鉾や豚肉。キクラゲは刻まれているのが特徴的です。豊富な野菜がいただけるのは嬉しい。そして野菜や豚肉なんかの旨味もしっかりと味わいとして伝わります。

横から見てもこのボリューム。具材のところどころに焦げ目がついているのが、また美味しさを引き立てます。さっぱりとした豚骨ベースに野菜の甘みも加わり、旨味溢れる味わいです。あっさりなんですが、量は結構ありますね。ただ、このボリュームでこの価格は素晴らしい。

麺も、よくあるちゃんぽん麺。もちもちっとした食感で、スープや具材と絡み合ってとても美味しい。ありきたりな味わいなのですが、これが一番飽きがこない。その中にも、味付けが絶妙だからこそ美味いのです。

セットのわかめおにぎり。なんか、お家で食べてたような懐かしさ。これもありきたりなのだけど、お母さんの味、みたいな感じで美味しいんですよね。

和風の佇まいの小上がりの座敷。ただ、壁に飾られるオードリーヘップバーンのポスターが、一気に雰囲気を洋風に変えます。この和風と洋風のコントラストが、レトロ感を醸し出し、すごくお洒落に感じます。

レアな営業時間ですが、このシェフが掲げる看板が目印です。今回はお気に入りのちゃんぽんをいただきましたが、他にも美味しいメニューはズラリ。全メニュー制覇を目指してみるのも面白いですよ。「吉ひろ」の美味しいメニューの数々をご紹介した記事もあるので、読んでみてくださいね。⇒（関連記事：何を食べても美味いメニューの宝庫。ボリューム満点でリーズナブルなランチタイムのみ営業の穴場のお店。）

吉ひろ