博多駅周辺の穴場の名店

博多駅の博多口を出て広がるビジネス街の一角、住友生命ビルの地下に「すみちかプロムナード」という飲食街があります。そこはタイムスリップしたかのような地下街で、そこに佇む「一歩亭」。〈いっぽ〉ではなく〈いっぷてい〉と読むようです。もう随分と長らく営業しているようで、博多駅から徒歩数分の場所にありながら、穴場と言ってもいい博多でも知る人ぞ知る名店です。

地下街の一角に佇むお店は、夜は居酒屋スタイルでも営業しているようです。店内にはたくさんの焼酎ボトルが。キープしているお客さんも多いように見えますね。このあたりはビジネス街でもありますから、お昼の12時を迎えると、サラリーマンをはじめ多くのお客さんが訪れます。

店内はL字型の造りとなっていて、真ん中にカウンター席があり、外側にはズラリとテーブル席が並びます。夜はゆっくりとお酒も楽しめそうな、ラーメン居酒屋の雰囲気が漂いますね。

ラーメン

メニューはノーマルのラーメンから、〈コーンラーメン〉や〈わかめラーメン〉といったものから、〈カレーラーメン〉もあり面白いラインナップ。そしてセットメニューには〈山菜ごはん〉や〈カレーライス〉も、そして餃子ではなく〈シューマイ〉があるようですね。独特のオリジナリティがあるメニュー、夜は一品料理も数多く用意してあるようです。

濃度は控えめのスッキリした豚骨スープ。ちょっと甘めに感じるカエシの味わいがしっかりと伝わる。ガラも加えてあるのか、あっさりながらも醤油ダレがきいていて、独特のコクを感じる美味さ。シャキシャキのネギも美味しくて、ゴマはデフォでふりかけられています。定番の博多ラーメンとはひと味違う独特な仕上がり。

中細くらいのストレート麵は、コシもありながらスルッといただける食感。スープのあっさり感とも相性良く、サクッと美味しくいただけます。

このチャーシューにも醤油ダレが効いています。おつまみにいただいても美味しそう。全体的に醬油ダレの味わいが表面に出ながら、ベースのスープはスッキリとした感じ。チャーシューの味わいも調和するとまた美味い。

山菜ごはん

セットでいただく山菜ごはん。味は控えめですが美味しい。ラーメンとあわせても、あっさりと重さを感じることなくいただけます。ちょっとガッツリいきたい時にはカレーライスのセットがおススメ。

デフォでいただける辛子高菜と紅ショウガ。これはラーメンとの相性がバッチリなので、どちらも嬉しい。

替玉をして、辛子高菜をトッピング。ピリリと辛く味わい良く、スープと交わっても美味しい自家製の辛子高菜です。

博多駅の博多口を出て向かい側の道を住吉通り側へ進めば、ビルの1階にあるBOOKOFFの脇に、すみちかプロムナードの入口があります。地元の人でなければなかなか見つけきれないかもですね。

だからこそ隠れた名店はこんなところに存在する。このように地下に降りる階段があり、以前は喫茶店などもあったようですが、現在は看板にあるお店しかないようですね。

そして昭和レトロな地下街へとつながり、その通路にある看板を目指していけば、そこは知る人ぞ知る隠れた名店「博多ラーメン 一歩亭」。イニシエの雰囲気も漂い、昼も夜も訪れるファンは多い。博多駅の近隣で穴場ともいえる名店の味は、優しさと独特のコクを併せ持つ、美味しい一杯でした。

博多ラーメン 一歩亭