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大谷翔平に続いて30-30を達成するのは…。20-20に到達している3人はいずれも達成なら2度目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ボビー・ウィットJr.(左)とホゼ・ラミレス Jun 27, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月3日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、1シーズンに30本塁打以上と30盗塁以上の30-30を達成した。

 今シーズン、20-20に到達している選手は、大谷の他に3人いる。ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)が29本塁打と22盗塁、フランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)が22本塁打と23盗塁、ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)は20本塁打と25盗塁を記録している。

 3人とも、ホームランと盗塁のどちらか一方は、22以下だ。5ずつに区切って表記すると、30-30だけでなく、25-25に到達している選手も、大谷以外にはいない。

筆者作成
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 20-20に達している3人は、いずれも、過去に30-30を達成したことがある。ラミレスは、2018年に39本塁打&34盗塁。リンドーアとウィットJr.は、昨シーズン、それぞれ、31本塁打&31盗塁と30本塁打&49盗塁を記録した。

 今シーズン、ガーディアンズとメッツは、111試合を終えている。ロイヤルズは、113試合だ。2018年のラミレスは、111試合の時点で33本塁打と26盗塁。昨シーズンのリンドーアは、111試合の時点で22本塁打と18盗塁。ウィットJr.は、113試合の時点で20本塁打と32盗塁だった。

 今シーズンのラミレスは、ホームランも盗塁も、2018年の同じ時点より少ない。ただ、ホームランは、30本にリーチをかけている。また、2018年は、112試合目以降に8盗塁を記録した。ここからも、それと同じであれば、シーズン全体では、22盗塁+8盗塁=30盗塁となる。

 リンドーアは、昨シーズンも今シーズンも、111試合を終えた時点のホームランが22本。盗塁は、18と23なので、今シーズンのほうが5多い。ウィットJr.も、113試合を終えた時点のホームランは、2シーズンとも同じ。こちらは、20本だ。盗塁は、昨シーズンのほうが7多いものの、今シーズンも30盗塁には届きそうだ。

 もちろん、20-20や15-15に達していない選手も、ここからペースを上げ、30-30を達成することは、不可能ではない。

 なお、過去に30-30を達成している現役選手は、3人だけではない。そのリストは、こちらに掲載した。

「大谷翔平の30-30は史上47人目、70度目。現役選手は10人が11度」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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