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【夏場のお弁当】傷みやすいのは梅干し?ふりかけ?5日放置してわかった衝撃の結果から学ぶ注意点

お天気ママ料理研究家&気象予報士

暑い時のお弁当作りは、注意をすることが多く気を使いますよね。
傷み防止には梅干が良いと言われていますが、どれくらいの効果があるのでしょうか?
また日の丸と混ぜ込むのでは、どちらが効果が高いのか?ふりかけはどうなのか?など、気になりますよね。
そこで今回は、実際に5日放置して観察した結果とポイントをお伝えします。
一般認識とは異なる結果で、さらに衝撃の結果もありました。ぜひ最後まで読んで夏場のお弁当作りの参考にしてくださいね。

※経過を比較するため、以下には腐敗したごはんの写真があります。閲覧にご注意ください。

比較実験の概要

タッパにごはんをつめ蓋をし、弁当袋に入れてベランダに5日間放置しました。
最高気温28~32度の5日間

準備した種類:
そのまま
梅干し日の丸
梅干し混ぜ
ふりかけ

1日目夕方-変化なし

2日目

そのまま・梅干し日の丸=変わりなし
梅干し混ぜ=傷んだ臭い
ふりかけ=変わりなし

3日目

そのまま・梅干し日の丸=変わりなし
梅干し混ぜ・ふりかけ=傷んだ臭い

4日目

そのまま・梅干し日の丸=傷んだ臭いはしない
梅干し混ぜ・ふりかけ=異臭が強くなる、ふりかけの部分からは糸を引く

5日目-そのままと梅干し日の丸も異臭

そのまま・梅干し日の丸=ごはんの臭いが消えて傷んだ臭いがする
梅干し混ぜ=異臭が強い
ふりかけ=異臭が強くふりかけ部分は糸を引く

まとめ

■梅干し混ぜ
梅干しを混ぜたものから早く傷むという、一般認識とは異なる結果になりました。予備実験でも梅干し混ぜから傷んでいました。
梅干しには殺菌作用がありますが、混ぜ込むために「手で触り包丁で細かく刻む」という工程が必要になります。手や調理器具に触れ雑菌が付着し、傷みが早まったと考えられます。

■ふりかけ
2番目に早く傷み、ふりかけ付近は糸がひき衝撃の結果になりました。ふりかけは、菌の栄養となる糖分が高く殺菌が繁殖しやすいのではないかと考えられます。

■そのまま・梅干し日の丸
ごはんの臭いが消えて、腐敗臭だけになったのは5日目で、今回の中では傷みにくかったです。手で触れる機会がなく、最初の時点で雑菌が付きにくかったことが、要因と考えられます。
そのままと梅干し日の丸を比較すると、今回は大きな違いはありませんでした。梅干しをのせただけでは、腐敗予防の効果はあまり期待できないようです。

夏場のお弁当の注意点

今回の実験のように、混ぜご飯は調理中に雑菌が付きやすく、具材もごはんよりは早く傷むので、夏場のお弁当に混ぜご飯は不向きのようです。夏場のお弁当の注意点を下記にまとめます。
・混ぜご飯は控える
・おにぎりは素手では握らない
・詰める時も手では触らない
・調理器具は清潔なものを使用
・しっかり火を入れ生モノは避ける
・おかずのほうが傷みやすいのでごはんとは別容器が好ましい

まとめ

今回は、タッパに入れたごはんを5日放置した結果と夏場のお弁当の注意点を紹介しました。お弁当作りは大変ですが、手作りは格別に美味しいですよね。結果を参考にして、お弁当ライフを楽しんでくださいね。

おにぎりの傷みの実験もこれまで行っています。
興味のある方は、こちらもどうぞ⇒おにぎりの素手とラップの実験

料理研究家&気象予報士

せっかちな性格と気象・薬膳の知識を生かして、時短簡単で体にいいレシピや裏ワザを紹介しています。 現在、2児の子育て中の有職主婦。 すぐに作れる副菜や簡単すぎる麺類の料理が得意です。 熱中症予防・夏バテ予防、冷え性の改善、花粉症の軽減など、 季節病・気象病のレシピも随時紹介しています。 ■有資格 気象予報士 健康気象アドバイザー 国際中医薬膳師 食生活指導士®2級

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