Yahoo!ニュース

ソニー、Xperiaとデジカメの一体経営に拍車 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.446

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト

---------------------------------------------------------------------------------------

石川 温の「スマホ業界新聞」

2021/12/04(vol.446)

---------------------------------------------------------------------------------------

《目次》

1.クアルコムがソニーとカメラ関連で共同ラボを設立

-----ソニーはデジカメとXperiaの一体経営に拍車

2.水平分業から変革を起こせたSnapdragonとAndroid

------グーグルの垂直統合化にクアルコムは何を思う?

3.ソニーが集合住宅向けに月額5000円のローカル5Gサービス

-----5G対応Wi-Fiルーターは家庭内IoTのハブになるか

4.今週のリリース&ニュース

5.編集後記

---------------------------------------------------------------------------------------

1.クアルコムがソニーとカメラ関連で共同ラボを設立

-----ソニーはデジカメとXperiaの一体経営に拍車

---------------------------------------------------------------------------------------

クアルコムは11月30日から12月1日にかけて、米国・ハワイ州で「Snapdragon Tech Summit」を開催した。例年、世界各国からメディアを集めているが、昨年はコロナ禍で中止。今年はアメリカなどの一部メディアを集めて開催された。ちなみに中国でも現地メディアを集めて開催。クアルコムがいかに中国市場に注力しているかがわかる。

今回はハイエンドモデルなどに搭載されるプロセッサ「Snapdragon 8 Gen 1」などが発表された。

個人的に注目したいのがソニーとのパートナーシップだ。クアルコムとソニーでサンディエゴにジョイントラボを設立すると発表したのだ。

Snapdragonには画像を処理するISPがある。ISPはイメージセンサーから取り込まれた情報を処理する。ソニーはイメージセンサーで高いシェアを誇る。両社がタッグを組むことでカメラの画質を上げていくというわけだ。

もちろん、当初の成果としてはスマートフォン向けが期待されるだろう。アップルは独自にISPでのAI処理能力を高めているし、グーグルもTensorによるAI処理を強化している。クアルコムとしてはソニーと組むことで、競合に対してAndroidスマートフォンの画質をまずは上げる必要があるだろう。

この記事は有料です。
石川 温の「スマホ業界新聞」のバックナンバーをお申し込みください。

ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

石川温の最近の記事