仕事が出来る出来ないは、生まれつきなのか?
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「仕事が出来る出来ない、仕事が早い遅いは、生まれつきなのか?」というお話をしたいと思います。
「人間の本性を考える」という本の中で、著者であるスティーブン・ピンカーは、こう言っています。「心理学では、人格を5つの主要な特徴に分けて考えることができる。それは、内向的か外向的か、神経質か否か、好奇心旺盛か否か、愛想がいいか否か、誠実か否か、等、これらの人格の半分近くは、遺伝で決まっている」と…。
今の話を聴いて、あなたはどう思いますか?
ちなみに私(竹内成彦)は、
内向的で神経質で、好奇心旺盛で、
愛想は普通ぐらいで、自分で言うのは図々しいですが、まずまず誠実です。
こういう性格の私ですから、仕事を選ぶときに、カウンセラー以外の仕事、たとえば営業職に就けば、自分の良さが発揮されず、平均以下の社員になることが予想されます。
よって、俗に言う、「仕事が出来る人っていうのは、ただ単に、自分の能力が生きる職種に就いている可能性が高い」っていうことが言えるのではないかと思います。
たとえば私は、手先がちょっとだけ不器用で手が遅いのですが、そんな私が料理人になったら、二流三流の料理人になるのではないかと予想されます。そして私は、上の人から、仕事が出来ない奴、仕事が遅い奴、という評価をもらうことと思います。
今、私は、自分のことを手先が不器用といったのですが、広義の意味から言えば、手先が不器用というのも性格のひとつと考えられます。というのは、脳の障害である発達性協調運動症の人は、皆さん、例外なく、手先が不器用で運動神経も悪いからです。
あなたは、自分の能力を生かせる仕事に就いていますか?
「就いている」と言える人は、きっと仕事が出来る人になっていると思います。逆に、「就いていない」と言う人は、きっと仕事が出来ない人になっていると思います。
仕事選びは非常に重要です。
何と言っても、人間、仕事をしている時間は大変に長いものですから、どうせ仕事をするのなら、自分の性格に向いた仕事をしたいものです。そうすれば、仕事が出来る人になります。
内向的な人が営業の仕事をするのは辛いし、注意力に欠けている人が数字を扱う仕事をするのは辛いし、好奇心旺盛な人が事務仕事をするのは辛いし、愛想の悪い人が接客の仕事をするのは辛いし、不誠実な人が約束を守らなければならない仕事をするのは辛いということです。
仕事選びは、自分を幸せにするか不幸せにするか、大きく左右するので、慎重に臨みたいものです。
これは私の個人的な意見ですが、「自分に向いていない仕事だなあ。自分に向いていない職場環境だなあ」と思ったら、いくら給料が高くても、休みが多くても、転職したほうがいいのではないかと思います。
もちろん、人間、我慢は大切です。でも我慢は、期限付きでするものです。無期限で我慢するとか、定年を迎えるまで我慢するとかは、とてもお勧めできません。
世の中には、仕事の出来る人と出来ない人がいます。また仕事が遅い人と早い人がいます。それらは、半分近くは生まれつきであり、努力だけではいかんともし難いところがあります。それだからこそ、自分の性格に合った、自分の生まれつき性格に向いた仕事に就くことが重要です。
自分の性格に向いた仕事に就く。そうすれば、ほとんど多くの方は、仕事の出来る人、仕事の早い人になれるかと思います。月並みな言い方ではございますが、適材適所というのは、本当に大切なことかと思います。
私(竹内成彦)は、1人の人とじっくり向き合うカウンセラーという仕事をやっていますが、もしも私がコンビニ店員になったら、どうしようもないポンコツな、仕事の出来ない、仕事の遅い人になってしまうと思います。
あなたは、仕事の出来る人ですか? 仕事の早い人ですか?
そして、今の仕事は、あなたに向いていますか? 今の仕事が好きですか?
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。