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4人の子の母が考えるダイニングテーブル学習3つのメリットと我が家の工夫

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は小中高の4人の子どもと夫と、いつもキレイじゃないけど、何かあればすぐ片づく家に生息し、だれかのマネではなく、自分で暮らしの正解を選べる人を増やす活動をしています。

我が家は、4LDK、そのうち一部屋はピアノの部屋になっているため、実質3LDKで、子ども4人、大人2人で生活しています。

リビング・ダイニングは1階、子ども部屋は2階に2部屋。

子どもたちには、小学校入学の時に学習机を用意していたわけではなく、ダイニングテーブル学習からスタートしています。

理由は、子どもたちがまだ小さく、自分でモノが管理できないし、私もわざわざ2階の子ども部屋まで行き、宿題のチェックなどをするのが面倒くさいと思ったから。

ただし、食事の場であるあダイニングテーブルで子どもたちが勉強をすると、テーブルやテーブル周りがすぐに散らかります。

宿題の途中に、夕飯が出来上がるとダイニングテーブルを片づけないといけなくなり、イライラすることもありますが、

それぞれの子どもが、各自の部屋で勉強するタイミングが来るまでは、ダイニングテーブルでの学習になります。

ダイニングテーブルでの学習は、片づけ面ではマイナス面が多い印象がありますが、実は,大きく3つのメリットがあります。

そこで、今回は私が考えるダイニングテーブル学習の3つのメリットとイライラが減る工夫についてです。

1、やりっぱなしが通用しない

家族が共有するダイニングテーブルで勉強すると、必ず片づける時間が来ます。

宿題、お絵かきなどの道具を出しっぱなしでは、ご飯を食べることができません。やりっぱなしは通用しないのです。

何かをして、次の行動に移るときに、一旦リセットするためには、使ったモノをもとの場所に戻す後片づけが必要です。

子ども部屋で、勉強などをすると、別にご飯の時間になっても、片づける必要はありません。「ご飯だから片づけて」と声をかけることはあっても、別にやりっぱなしでも家族に迷惑がかかることはないでしょう。

しかし、ダイニングテーブルで子どもが勉強をすると、必ず、後片づけ必要が出てくるので、子どもに後片づけの必要性を教えることができます。

2、片づけの達成感を感じることができる

ダイニングテーブルで勉強やお絵描きなどの遊びをするとき、そこまでひどく散らかることはないでしょう。

ダイニングテーブルの上などは、子どもには片づけやすいサイズ感なので、後片づけもすぐに完了し、自分できれいにした、片づけたという達成感を感じやすいです。

また、食事を片づけた後に宿題、宿題の後に食事というようなとき、一旦環境をリセットし次の行動に向かう大切さや、気持ちを切り替えたり、けじめをつけることを教えることができます。

3、公共の場のルールを学ぶことができる。

兄弟でダイニングテーブルで勉強をしていると、手がぶつかったりすることもあります。私の場合は、私がダイニングテーブルで、パソコンをするので、子どもが勉強道具を広げすぎて、邪魔になることがよくあります。

また、もう子どもの夕食は終わりに宿題の時間になったけど、お父さんが帰宅し、お父さんだけがダイニングテーブルで夕飯を食べる場合もあります。

その時は、テーブルに目いっぱい広げていた宿題も、半分のスペースで抑える必要が出てくるのです。

そして、消しゴムのカスなどのごみをそのままにすることもできません。

その時々に合わせ、勉強道具などを広げるスペースを考えたり、使用後は後片づけをしたり、出したごみを片づけることは、他に使う人のことを考えた行動をすることは、共有の場、公共のモノや場所を使うルールを学ぶきっかけにもなるのです。

これは、それぞれが部屋にこもっていると起きない問題です。

兄弟けんかなどのトラブルは、イライラするのでできるだけ避けたいですが、家庭内で起きる小さなトラブルで学ぶことも多いと思います。

勉強道具をどこに置くかが一番の課題

ダイニングテーブルで勉強をさせるときに、勉強道具をどこに置くかが、悩みどころででしょう。

子どもにモノの管理を教えるのには、まず持ち物の少ない低学年のころから始めるのが一番です。

勉強道具は子ども部屋に置き、宿題のたびにダイニングに持ってくるようにするのか、

それとも、勉強道具をすべてダイニングに置くのか、どちらにするか、ルールなどは、子どもと決めておきましょう。

低学年のうちは、日課表を調べるのも親が手伝うこともあるでしょう。まだ持ち物の少ないうちは、できるだけあちこちに分散させず、1か所で管理させるほうが、モノの管理が親も子もしやすいです。

我が家は、キッチン内にある稼働棚を机代わりに使用していたことがあります。

実は、この稼働棚の向かいが冷蔵庫
実は、この稼働棚の向かいが冷蔵庫

わざわざキッチンやリビングでの子どもの勉強のために机を買うと、その後の使い道に困りそうなので、一時的に稼働棚を勉強仕様にしていました。

ごちゃごちゃ感を隠す工夫で、ストレスを減らそう

我が家のダイニングテーブル周りも子どもの成長に合わせ、変化してきました。

現在は、ダイニングテーブルそばに棚を置き、子どもの教科書などの勉強道具、文具類、そのそばに日課表調べをしやすいようにランドセルも置いています。

子どものモノがダイニングやリビングなどにたくさんあると、ごちゃごちゃ感は出ます。

だけど、後片づけやモノの管理、人の気持ちを考えたモノの使い方を、子どもに教えるには、ダイニングテーブルなど家族の共有の場所での学習が一番良いです。

また、子どものモノをダイニングに置くようにすると、子ども部屋と違い収納も限られているので、モノを増やさないように、見直す機会も増えます。

モノの見直しを定期的に行い、ダイニングやリビングなどの雰囲気にあった収納選びを行うことができれば、感じるストレスも小さくなり、ダイニングテーブル学習のメリットも感じることができるようになるでしょう。

ちなみに、我が家のダイニングテーブル周りの収納の詳細は、こちらでご覧になることができます。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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