「遠くからは見えない秘密が明らかに」湘南の浜辺に立つ『謎の裸体像』に大接近。その顔はまるで..藤沢市
【プライスレス藤沢】
~藤沢の魅力を再発見~
藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。92カ所目は藤沢市鵠沼海岸にある『湘南海岸公園』内、サーフビレッジ多目的広場に佇む「平和の像」です。
2024年10月11日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)へのノーベル平和賞授与が決定しました。このニュースは、核兵器の脅威や世界各地での戦争や紛争が続く中、平和を願う多くの人々の心を温めるものとなりましたね。
ところで、2024年8月、災害時に役立つ展望台について記事にした『湘南海岸公園』。藤沢市の鵠沼海岸や片瀬海岸に沿って広がる広い公園で、その全長は約2km、面積は約17.4haに及びます。園内には「噴水広場」「水の広場」「ちびっこ広場」といった子どもが喜ぶ広場のほか、自然を肌で感じる「海風のテラス」「サーフビレッジ」などのエリアがありますよね。
そんな『湘南海岸公園』内に、「平和の像」と呼ばれる大きな裸体像が設置されているのをご存知ですか?
写真の中央に写る像で、湘南エリアに住む多くの人々が一度は目にしたことがあるでしょう。しかし遠目では、その像が何を伝えているのか、また顔の表情すらも判別できません。そこで今回、より近づいて観察することにしました。すると…
像は、整備された石畳と、手入れの行き届いた植木に囲われていました。ていねいに管理され、大切に保護されているようすがうかがえます。
像の横に配された碑文などを見ると、設置されたのは1965(昭和40)年3月31日。設置者は藤沢市及び藤沢市遺族会とのこと。
鳩を掲げて立つ男性の裸体像で、下から見上げると...
その顔はまるで若き日の稲垣吾郎さんや、今をときめく大谷翔平さんに似た印象(個人的解釈です)。顔立ちは、現代のスターたちを思わせる感じですね。
公園を管理する「湘南なぎさパーク」の公式ホームページ(外部リンク)の情報や、碑文の内容を要約すると...
「平和の像」
戦争(日中戦争 から太平洋戦争)で命を落とした人たち(英霊)の遺族が、二度と戦争の悲しみを繰り返さないために「平和像」を建てることを企画。市や市民と協力して建てたもの。
未来を担う若者が手を高く掲げ、その手に平和の象徴である鳩が舞い降りる姿が描かれています。この場面は、希望と平和がひとつになった理想の世界を表しています。戦争のない平和な世界、それは昔から多くの人々がずっと願ってきた夢であり、今後もそうであってほしいという強い祈りが込められています。
なお、像の台座の中には、戦争で命を落とした英霊の名前が大切に納められています。
上記のようなことが書かれていました。
ちなみに、鳩と平和の関係。
たとえば、長崎の平和祈念式典でも平和を願って飛ばされるのは鳩(放鳩)。また「平和を願う“鳩を持つ銅像やブロンズ像”」は、ほかの地域にも複数存在します。
鳩が平和の象徴として広まった最も有名な理由は、旧約聖書の「ノアの箱舟」の物語。大洪水の後、ノアが水が引いたかどうかを確認するために鳩を送り出すと、鳩はオリーブの枝をくわえて戻ってきて、洪水が終わり新しい平和な時代が来たことを示したとされるエピソードからくるものです。
ほかにも、古代ギリシャやローマ神話の影響、1949年の世界平和会議のポスターとして使われたピカソの絵画「平和の鳩」などから関連付けられたとされています。宗教的な背景や文化的な象徴、そして平和運動の影響と言えそうですよね。
この地に住む人々や訪れる人々に、平和の尊さを思い起こさせる「平和の像」。湘南の浜辺から、戦争のない世界を願う強いメッセージを送り続けています。
基本情報
『湘南海岸公園』内「平和の像」
住所:藤沢市鵠沼海岸1-17-3
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