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こし餡たっぷりの「うさぎ饅頭」には、茨城県産和栗がごろごろ!今年最後のうさぎ饅頭を満喫

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

もうあっという間に2023年の兎年も終わりが見えてきましたね。2023年の迎春の和菓子はいずれもキュートなデザインのものが多く、2024年の辰年に向けた迎春の和菓子はどこか勇ましさを感じられるデザインが多く見受けられるような気がします。

さて、お正月には欠かせないおせち料理。その中でも子供たちに人気なのが栗きんとん。秋に収穫した栗を蜜漬にした甘露煮の出番ですが、和菓子の世界では栗のシーズンはもう終わりが見えてきましたね。

うさぎ饅頭
うさぎ饅頭

町の人たちからも愛される東京都墨田区は錦糸町の和菓子屋「御菓子司 白樺」さんには、秋口からとっても愛らしいうさぎさんのお饅頭が登場していました。今回は白樺さんの「うさぎ饅頭」をご紹介。

ずっと掌にのせていたい
ずっと掌にのせていたい

真っ白なうさぎさんはふっくらと肉付きの良いスタイル。冬に備えて美味しい物を沢山食べ、換毛期を終えたあたりでしょうか。焼き印の耳は勿論、ちょっと困り顔だったりご機嫌そうな顔だったりと、手作りならではの個性豊かな表情が勢揃い。

意外とずっしりとした重みを掌に感じるお饅頭は、非常にしっとりとした艶肌。購入日当日、翌日とそれぞれいただいたのですが、翌日でもその潤いは変わらずいただけたのは嬉しいですね。

目尻が下がってるところがキュート
目尻が下がってるところがキュート

綺麗なまんまるしっぽ
綺麗なまんまるしっぽ

うっすらとしていながらも濃厚な芋の香りが鼻腔に届く薯蕷饅頭には、極々わずかに青みを帯びた臙脂色のこし餡がたっぷり!それだけではありません。ところどころに見えるのは、茨城県産の和栗。和栗のぽりぽりとした食感や香ばしさ、しっかりと甘味の備わった豊かなこし餡は一口ごとに笑顔になれる王道の味わい。

小さな兎には和栗がごろっと
小さな兎には和栗がごろっと

思いのほか長かった晩夏、そしてあっという間に過ぎ去ってしまった秋への名残りおしさを胸に携えながら、今年最後になるであろううさぎ饅頭をじっくりと味わいました。

次に会えるのは、年始ではなく十五夜ですね。

白樺さんは掛け紙も可愛いんです
白樺さんは掛け紙も可愛いんです

<御菓子司 白樺>
公式サイト(外部リンク)
東京都墨田区江東橋2丁目8-11
03-3631-6255
8時~18時
定休日 月曜

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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