マララさん、アップルとドラマなど共同制作、FBは眼鏡型ウエアラブルを気候変動対策に
今日、筆者が注目した海外発の最新テクノロジーニュース3本をダイジェストで
[1]マララさん、アップルとドラマなどの番組を共同制作
米アップルは3月8日、ノーベル平和賞受賞者で女性人権活動家のマララ・ユスフザイ氏と番組制作で複数年の契約を結んだと明らかにした。
ドラマやコメディー、アニメ、子ども向け番組、ドキュメンタリーなどを制作し、アップルの動画サービス「Apple TV+」で配信する。
ユスフザイ氏はロイターとのインタビューで「より多くの若者や少女が、私の目を通して番組を視聴し、インスピレーションを得てほしい」と述べた。
アップルは2015年にマララさんのドキュメンタリーを制作。18年に同氏の基金と提携し、女子向け中等教育の振興活動を支援している。今回、国際女性デーに合わせて提携拡大を発表した。
[2]フェイスブックCEO「眼鏡型ウエアラブルを気候変動対策に」
米フェイスブック(FB)のマーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)が眼鏡型ウエアラブル技術の展望を語ったと、米CNBCが3月8日に報じた。
2030年までに人々は最先端の眼鏡型ウエアラブル機器を使って、テレポート(瞬間移動)するように顧客の家を訪問したり、出社したりできるようになるという。
ヘッドセット型のデジタル体験では、あたかも自分が相手の家のソファに座り、一緒にいるような自然なコミュニケーションがとれるのが特徴。
対面会議が減ることで、通勤や出張の機会も減り、気候変動対策に寄与すると同氏は語った。こうしたAR(拡張現実)技術によって働き方も変わるとしている。
「“テレポートで出勤”するようになれば、社員は好きな都市や地域に住むことができる」と述べた。
[3]マスク氏率いるスペースXが移動体衛星通信用のアンテナ開発中
イーロン・マスク氏が率いるロケット開発会社の米スペースXが、移動体衛星通信用のアンテナを開発中だと、米CNBCが3月8日に報じた。
同社は「スターリンク」と呼ぶ通信衛星ネットワークサービスを開発中。このほど、米連邦通信委員会(FCC)に移動体用アンテナ設置の認可を申請した。
マスク氏は、アンテナは米テスラの乗用車向けではなく、大型トラックやレクリエーショナル・ビークル(RV)、航空機、船舶に向けたものだと説明している。機器は大きいため、乗用車には向かないという。