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井岡一翔はなぜ負けたのか 対抗王者のマルティネスに1人フルマークのまさかの判定負け #専門家のまとめ

木村悠元ボクシング世界チャンピオン
(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

6日、ボクシングの世界スーパーフライ級2団体王座統一戦が行われ、WBA同級王者の井岡一翔(志成)とIBF同級王者のフェルナンド・マルティネスが対戦した。井岡は世界戦通算勝利数で日本人最多の22勝。現役世界最多タイの快挙も懸かっていたが、まさかの王座陥落となった。

ココがポイント

▼会場は大歓声で大きな盛り上がりを見せていて、ファンも井岡勝利を願っていたが叶わず

井岡一翔が5年半ぶり敗戦でまさかの王座陥落 全勝王者マルティネスに0-3判定負け、会場静まり返り唖然「えっ!?」(THE ANSWER)

▼マルティネスの攻勢か井岡のボディブローかで採点が割れるラウンドが多くジャッジによって採点が割れる試合となった

・「誇り高き闘士の井岡一翔に対して恥ずべき採点だ」米メディアは井岡のフルマーク採点負けをつけた米国人ジャッジを猛烈に批判(RONSPO)

▼これまで日本のボクシング界の歴史を作ってきた井岡の敗戦は衝撃的だった。敗戦直後は進退は考えられないだろう

井岡一翔が涙の陥落 0-3判定負け35歳で無冠に「自分の生き方、戦い方は貫いたかな」 進退「今は考えられない」

エキスパートの補足・見解

 戦前の予想を関係者に聞くと、井岡一翔の不利予想が多く聞かれた。それほどマルティネスは井岡にとって相性の悪い相手だった。試合では開始のゴングと同時に激しい打ち合いが展開された。マルティネスはオーソドックスとサウスポーを巧みに切り替え、多角的なパンチを繰り出してきた。一方の井岡は得意のボディブローで応戦。井岡が本来得意なのは離れた距離ではあるが、相手のプレッシャーが強く序盤から打ち合わざるおえなくなってしまいペースを握られてしまった。ディフェンスに定評のある井岡だが、今回は珍しく顔面にクリーンヒットを受ける場面が目立った。入場時に、相手のマルティネスが笑顔でやる気に満ち溢れて入場してきたのに対して、井岡の表情は思い詰めた様子だったのも印象的だった。井岡の復帰の原動力となっていた元王者のエストラーダが試合直前に敗れたことで、井岡自身のモチベーションにも影響しただろう。今後の去就に注目が集まる。

元ボクシング世界チャンピオン

第35代WBC世界ライトフライ級チャンピオン(商社マンボクサー) 商社に勤めながらの二刀流で世界チャンピオンになった異色のボクサー。NHKにて3度特集が組まれ商社マンボクサーとして注目を集める。2016年に現役引退を表明。引退後に株式会社ReStartを設立。解説やコラム執筆、講演活動や社員研修、ダイエット事業、コメンテーターなど自身の経験を活かし多方面で活動中。2019年から新しいジムのコンセプト【オンラインジム】をオープン!ボクシング好きの方は公式サイトより

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