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日本初の液体ミルク「想定以上の売れ行き」 高額転売も

岡田有花フリーランス記者
日本初の乳児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」(筆者撮影)

 日本初の乳児用液体ミルク「アイクレオ赤ちゃんミルク」が3月11日、江崎グリコから一般発売された。反響や売れ行きは同社の予想を上回っており、一部の通販サイトや実店舗では品薄に。転売も起きており、フリマアプリ「メルカリ」やAmazonマーケットプレイスでは、希望小売価格を上回る価格で出品されている。

 アイクレオ赤ちゃんミルクは、粉ミルクをお湯で溶かす手間なく、そのまま哺乳瓶に詰め替えて赤ちゃんにあげられる液体ミルクだ。災害時の備蓄用や外出時などのニーズを想定して開発され、11日に発売された。発売のニュースは多数のメディアで取り上げられ、ネットでも話題になった。

Amazon.co.jpの「粉ミルク」ランキング1位に
Amazon.co.jpの「粉ミルク」ランキング1位に
Amazonマーケットプレイスでは、Amazon直販価格(2592円)の倍での出品も多数
Amazonマーケットプレイスでは、Amazon直販価格(2592円)の倍での出品も多数

 Amazon.co.jpでは12本セット(税込2592円)が「粉ミルク」のベストセラーランキング1位に。14日昼時点で入荷まで1週間待ちという品薄状態だ。外部の出品者の商品を販売する「マーケットプレイス」では即日配送の業者もあるが、5000円以上と倍の価格が付けられている。一方で「ベビーザらス」や「赤ちゃん本舗」の通販サイトや、「楽天市場」の一部店舗では在庫が残っている。

 「液体ミルク、買いに行ったけど売り切れだった」――Twitterには消費者からのこんな声が相次いで投稿されている。主要なドラッグストアや赤ちゃん用品店で扱っているが、店舗によっては品薄になっているようだ。

 フリマアプリ「メルカリ」にも多数出品されており、希望小売価格の1.5~2倍程度の価格で取引されている。

メルカリで高額転売も
メルカリで高額転売も

 江崎グリコによると、液体ミルクの反響は売れ行きは「想定以上」という。「社会の関心が高く、問い合わせも非常に多い。小売店からも想像以上に売れ行きがいいとの声をいただいている」と担当者は話す。商品の供給は順調で、同社側では品薄を把握していないという。

 転売についての見解も聞いたが、「必要な方に必要な分届けるのが弊社の使命。ドラッグストアや赤ちゃん用品店など、正規の販売店からお買い求めいただければ」とコメントするにとどめた。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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