大人専用和のケーキでほろ酔い気分?「味醂けーき」は創業130年余の老舗醸造所が手掛ける隠れた銘品
毎日の食卓には欠かすことのできない調味料。調味料のさしすせそ、全て言えますか?さて、さしすせその中には入っていないのですが、より味わいをグレードアップさせてくれるのが味醂。味醂は照りや甘味、コクを加えてくれ、照り焼きや煮物にも重宝する代物ですが、江戸時代あたりまではちょっと高級なお酒として飲まれていたそうです。
その味醂の醸造所として、創業137年の歴史を持つ広島県の老舗「入江豊三郎」さん。本店にはお店の商品のほか広島県のお土産、更に歴史資料などの展示も行っており、観光客の型にも人気のスポット。
入江豊三郎さんは、保命酒、という米焼酎に高麗人参や甘草などの薬草を漬け込みろ過した、いわゆる和ハーブのリキュールを作っていらっしゃるほか、そのまま飲んでも美味しくいただける本味醂を作っていらっしゃるのですが、その本味醂をたっぷり使用した和のケーキも見逃せないんです。
今回は入江豊三郎さんの「味醂けーき」をご紹介。
丸く平らなケーキは、開封した瞬間のインパクトが…!予想以上に味醂そのものの芳香が花開きます。プラスチックのトレイにのっているのですが、その理由は納得。本味醂のシロップに焼成後も本味醂をこれでもかというほど打ち込んでいるのだとか。どうりで滴るような質感のはずです。カステラ生地の仕込みにも、水は一切使用せず本味醂のシロップをたっぷり。
ケーキならば、ブランデーケーキのお酒を味醂に変えただけなのではないの?と思う方。実はこちらのケーキ、油脂は一切使用しておらず、甘味料ももち米飴や白ざらめ糖をあわせ、口当たりまろやかな甘味と卵の風味が際立つカステラ生地に仕上げてあるので、きちんと和のケーキであり和菓子の味わい。
常温のままいただくと、お酒としての味醂の芳香や喉の奥から混みあがるようなアルコール分を、冷蔵庫で冷やしていただくと卵のコクが際立つカステラ感が増すので、お好みでぜひ。上質な老舗の味醂で、ほろ酔い気分になってしまうかも…?
また、こちらはアルコール入りとなっておりますので、お子様や運転なさる方、妊娠中の方はお控えください。
<入江豊三郎・本店>
公式サイト(外部リンク)
広島県福山市鞆町鞆600-1
084-982-2013
9時~17時
不定休