【泉南市】知って得する“わたしたちの街の「風景印」” もらい方は?旅先での裏ワザもご紹介
郵便局に「風景印(ふうけいいん)」という消印があるのをご存知ですか?
正式名称を「風景入通信日付印(ふうけいいりつうしんにっぷいん)」といい、
直径36mmの印面にその地域の名所や特産物などが描かれていて、これがとても素敵なんです。
「そんなの知らないよ」という方も多いはず。実はこの風景印、手紙をポストに投函するだけでは押してもらえないんです。
お手紙に押すとよろこばれる風景印のもらい方、わたしたちの街の風景印のデザインは?また旅先での裏ワザもご紹介しますのでどうぞお楽しみに。
風景印のもらい方
風景印には、「記念押印(きねんおういん)」、「引受消印(ひきうけしょういん)」、「郵頼(ゆうらい)」の3つの取得方法があります。
「記念押印」…風景印を取り扱っている郵便局の窓口で台紙や封筒、はがきなどに切手(63円以上)を貼って押してもらい、実際には郵便を出さずに自分のコレクションなどにする。
「引受消印」…風景印を取り扱っている郵便局の窓口で切手(63円以上)を貼った郵便物を差し出し「風景印を押してそのまま送ってください」と依頼する。
「郵頼」…郵便局には行かずに、希望の郵便局に郵送で押印依頼をし、返送してもらう。
郵便局宛てに以下の3点の送付が必要。
・切手(63円以上)を貼った台紙、封筒、郵便はがきなど
・押印依頼日、依頼人の住所、氏名、電話番号を記載した依頼状
・返信先住所を記入した返信用封筒
ここで注意点があります。それは、“風景印を取り扱っている郵便局の窓口で依頼すること”です。たとえば、わたしたちの街では「泉南郵便局」と「大阪国際郵便局」で風景印の取り扱いがあります。切手や通常はがきは、その場で買うこともできるので、「記念押印」なら手ぶらでもOK。
「泉南郵便局」の風景印の印影は、この記事内ではご紹介できないため、「大阪国際郵便局」で風景印を押してもらった様子をご紹介いたします。
以前にご紹介した「まちば日和」の月イチマーケットで購入した古谷寿雄(ふるやとしお)さんのポストカードにメッセージを書き、文通をしている友人に「引受消印」で送り、「記念押印」で数枚持ち帰ろうと思います。
水彩絵の具で描いた泉州の風景が素敵です。
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関西国際空港内にある「大阪国際郵便局」は、ゆうゆう窓口のみの受け付けとなりますが、風景印を配備しています。
【大阪国際郵便局】
〒549-8799
泉南市泉州空港南1番地
アクセス JR・南海「関西空港」駅改札出て右、南海バス1号系統「給油地区」行きに乗車し「大阪国際郵便局前」で下車(2つ目)。*運賃片道200円
*「給油地区」直行便は、「大阪国際郵便局前」には停車しません。
*「国際貨物地区一時立入証発行所」で警備員に「一時立入証」を発行してもらい、バス乗車時に掲示が必要
ゆうゆう窓口に、切手を貼ったハガキを差し出し「風景印を押してそのまま送ってください」と伝えます。
風景印は、公印(消印)のため自分で押すことはできません。局員の方におまかせしましょう。
関西国際空港を背景に管制塔、飛行機の機体が描かれた「大阪国際郵便局」の風景印を押していただき、そのまま送っていただきました。(引受消印)
そして「記念押印」として持ち帰ったものがこちら。
すこしインクはかすれましたが、真ん中の飛行機がダイナミックですね。
この風景印で手紙を出すと、空港の近くに住んでいることが伝わります。
局名と年月日が記されただけの消印より、街の風景ごとお届けできる風景印は、“どんな街から手紙が届いたのか”ということをイメージしやすく、お相手の方にもよろこばれそうです。
「泉南郵便局」の風景印
ところで最寄りの「泉南郵便局」の風景印に何が描かれているのか気になりませんか?
この場所が描かれています。
製作者不明のため図案の意図はわかりませんが、どちらも「泉南市」を代表するスポットですよね。
とても素敵な風景印ですので、ぜひもらいに出かけてみてください。
ユニークな変形印もある
そのほかにも、全国にはさまざまな風景印があります。
だんじりの外枠に市花のバラと岸和田城が描かれています。
吉見町のシンボル「いちご」の変形外枠にいちごの花が描かれています。
「写生するねこ」(故 馬場のぼる作「11ぴきのねことぶた」から)、三戸城、りんご(外枠)が描かれています。
どれも素敵な風景印ばかりですよね。
ご紹介した風景印は、「変形印」と呼ばれ、ほかにも「雪だるま」、「ハート」、「野菜」の形をしたユニークな風景印もあります。
*日本郵便公式ホームページ(外部リンク)よりご確認いただけますのでご興味のある方は、ぜひのぞいてみてくださいね。
*一部掲載されていない風景印もあります。
旅先での裏ワザ
わたしは、旅に出ると必ず旅先から自宅にハガキを送ります。
「自宅に送るの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これが「自分への素敵なおみやげ」になるんです。
ここからは、旅先で実際におこなっている裏ワザをご紹介します。
旅行は土日に出かけることが多く、郵便局がお休みの場合は風景印を押してもらうことができません。
*一部ゆうゆう窓口のある郵便局は土日営業あり
でもせっかく旅に来ているのだから、その土地ならではの風景印を持ち帰りたい!
そこでこんな方法を実践しています。
①旅先でポストカードを購入する(その土地の観光名所や風景が描かれたポストカードが◎)。
②どこに来て、何を食べたかなど、今楽しんでいることを書く。
③持参した63円切手を貼り、自宅の住所を記入。そして*「封筒」に入れてポストへ投函します。
*「封筒」には以下のように書き記します。
「封筒」はハガキが入るサイズのものならなんでもOK。
(「メッセージ入りの封筒」と「63円切手」は、事前に準備して持参しましょう)
軽く封をして投函します。*のり付け不要
わたしは、この方法で数日後に「風景印付きの素敵な旅日記(ポストカード)」を受け取ることに成功しています。ただし、投函したポストの近くに風景印を配備した郵便局がある場合のみ押してもらえるということ、あくまで郵便局員さんのご厚意におまかせして“押してもらえない場合もある”ことを理解したうえでお楽しみください。
風景印が押されていたらラッキー!くらいの気持ちがちょうどいいかもしれません。
人が暮らす場所に郵便局はあり「風景印」が存在すると云われています。
“直径36ミリの中に描かれたわたしたちの街の風景”が、たくさんの人のもとへ届くことを願っています。
タップひとつでコミュニケーションが完結してしまう今の時代こそ、すこしの手間を楽しんでみませんか?
【基本情報】
~泉南市で「風景印」がもらえる郵便局~
「大阪国際郵便局」
*記事内参照
「泉南郵便局」
住所:泉南市樽井7丁目26-1
営業時間:月曜~金曜 9:00~19:00
(ゆうゆう窓口 平日 8:00~19:00 土曜 8:00~18:00 日曜・休日 9:00~16:00)
取材協力 日本郵便株式会社 本社 広報室 赤木 良様