【札幌市中央区】中島公園の豊かな自然を、スノーシューを使って感じてみた!
中島公園でスノーシューを使いながら自然観察をしてきましたが、そこにとても大きな可能性を感じました。
今回はポロコン(サッポロコンシェルジュ)事業の一環で、札幌市内の少し深掘りしたお散歩ツアーを作っていこう!という仲間たちの有志で自発的に集まり、専門家の方にアクティビティガイドをお願いして、噂には聞いていた中島公園のスノーシューを体験して、豊かな植物たちの冬と春のはざまの息吹を感じたかったのです。
今回のアクティビティガイド(いわゆるガイドさん)の方は、植物に関して長いこと森林に関係していたお仕事をされていたので、とてもお話が詳しく面白い。
一方、私は通訳案内士として、スルーガイドという、全体のコーディネイトや通訳、行程管理やアクティビティガイド(以下、単にガイドさんと言います)さんの補佐を行う、いわゆる発展形の英語添乗員のような立ち位置であり、現在北海道に資格取得の申請中です笑
そんな私にとっても、優秀なアクティビティガイドさんの裏方として働けるのはとても勉強になりました。
中島公園って、とても個性的。
札幌が作られた明治の初期、まだ護岸もされていない豊平川にはたくさんの分流があり、中でも鴨々川は現在までその姿を残しています。豊平川は何度もその流路を変えて来ましたが、かつての本流の名残を残したこの中島公園の中を流れる鴨々川は、やがて人工河川である創成川と繋がります。その鴨々川の流路の真っ只中に中島公園は位置します。
今でも幌平橋から中島公園の方を見ると、少し土地が低くなっていて、なんとなく往年の川が大きく流れていたんだろうなあ、ということが実感できると思います。
鴨々川の流れが創成川や水門によってコントロールされた後は、現在の中島公園エリアは貯木場に使われたり、博覧会会場になったりもしました。今でもこの公園にはそうした人間の知恵と北海道の自然が調和しており、「日本の都市公演100選」にも選定されています。
また元からの木々だけではなく、色々な樹種が後から植えられたり、多様な植物やそれに集う野鳥を豊富に観察できます。
今回はそんな豊かな公園で、一足早い春の芽吹きを感じてみようという試みです。
まずは、スノーシューを借りる。
さっそく中島公園の管理事務所にお邪魔して、スノーシューをお借りしました。スノーシューは1セット200円でレンタル可能。
今回はお電話で事前連絡していましたが、当日そのまま行っても空きがあれば大丈夫。いくつかのサイズがあります。そしていつまでスノーシューができるかという時期については、3/3まで、とありますが、これはお天気にもよるでしょうから、変更もありうることは、ご了承ください。
さて、私ゆべーるは今シーズン3回目のスノーシューとなります。スノーシューって歩くのはとても快適で、誰でも楽しめる格好のアドベンチャートラベル(AT)の入門ツールなのですが、実は!装着する時に難関?があります。
まず、止めひもをきちんと縛るため、かがむことが出来るか?これ、アジア系のインバウンドの方はかなりの確率で無理なのです。もちろん今回は仲間うちの日本人なので問題なし!
そして、当たり前ですが、かがんだ状態、あるいは膝をついた状態でひもを調整したり留金を締める事が出来るか!できない場合は優しいスタッフさんや仲間の力を借りましょう。
さあ、スタート!
最初は、きれいに除雪された歩道を歩きます。皆さん知っていましたか?札幌って世界で1番雪の降る人口200万人以上の大都会。これってつまり、北海道にはそれだけ食糧やかつては石炭などの魅力があったから、その中心である札幌が栄えたわけで、通常であれば人は住むのに苦労する厳しい環境。
だから、綺麗に除雪されている事、私たちの当たり前の日常を維持してくれている方々に感謝です。
そこから、私たちは深々とした布団のような雪の中にふわふわ入っていきます。2/23からまた降った雪のおかげで、春の気配からまた冬に戻りましたが、おかげできれいな雪を踏みしめて行ける!
ガイドさんから色々な説明があります。冬芽の事、各植物の個性や見分け方、植物の予想もしない能力など、中島公園は本当に楽しめます。
スノーシューで中島公園を歩くと、多くの植物がいかに彼らなりに春を迎える準備をしているか理解できます。そしてそれがアイヌ民族の方や現代の私たちにさえも語りかけるものがたくさんあるなあと思いました。
そして、雪原に!
そして私たちは、夏の間は自由広場として活用されているエリアに入りました。青空と雪のコントラストがきれい!
早速、雪の上に寝転んでみたメンバーも!
そしてここでもガイドさんが植物の説明をしている間、ヤマガラの声が響きます。こんな大自然がある札幌、素敵です。
お天気にも恵まれ、スノーシューでの移動は直線にしてたった400m、歩いたのは1kmほどですが、たっぷり1時間半楽しみ、ずっとここにいたいと思わせるような気持ちの良い時間でした。
最後は自由広場の端にみんなで寝転がって、木々を下から観察。複雑な木々の枝は螺旋を描くように細かく分岐して伸びていますが、決して隣の木と重なり合わないように、暗黙のテリトリー意識があるのだと教えてくれました。
スノーシューで自然観察をしながら思索に耽ることのできる、リラックスした時間でした!
中島公園
札幌市の観光用の公式サイトは、こちら。
また、同じく札幌市の公園などに関しての公式サイトは、こちら。
中島公園管理事務所
札幌市中央区中島公園1
受付時間→900〜1700
ただしスノーシューは1600までに要返却
休日→年末年始 12/29〜1/3
詳しくは上記リンクにてご確認ください。