シュワーバーの先頭打者ホームランは、昨年に続き今年も二桁に到達。昨年の打率は1割台だったが…
8月4日、「1番・DH」として出場したカイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、1回表にホームランを打った。
昨シーズンの47本塁打と比べると、今シーズンのホームランは少なめだ。23本塁打なので、昨シーズンの半数に達していない。ただ、先頭打者ホームランに限ると、そのペースは、昨シーズンを凌ぐ。昨シーズンの11本に対し、今シーズンは、8月4日のホームランが10本目だ。
ナ・リーグとア・リーグにおいて、1シーズンに二桁の先頭打者ホームランは、今シーズンのシュワーバーが延べ12人目。複数のシーズンで二桁の先頭打者ホームランは、2003年に13本と2007年に12本のアルフォンソ・ソリアーノに続く2人目だ。
ソリアーノが2003年に打った13本の先頭打者ホームランは、シーズン最多記録でもある。シュワーバーは、あと3本の先頭打者ホームランを積み上げると、それに並ぶ。
フィリーズのレギュラーシーズンは、残り51試合だ。これまでの111試合中、シュワーバーは、89.2%の99試合に、1番打者として出場している。他の打順で先発出場の試合は、一度もない。
ここから、フィリーズは、ロサンゼルス・ドジャースと3試合を行う。ドジャースの先発投手は、タイラー・グラスナウ、クレイトン・カーショウ、ギャビン・ストーンが予定されている。
シュワーバーは、対グラスナウが通算10打席で8打数1安打、対カーショウが通算5打席で5打数3安打、対ストーンは通算6打席で6打数1安打。カーショウとストーンからは、ホームランを1本ずつ打っている。2019年6月13日と先月10日。どちらも、先頭打者ホームランだ。
なお、今シーズン、シュワーバーの打率は、昨シーズンより54ポイントも高い(.001=1ポイントとして表記)。それぞれ、.197と.251だ。昨シーズンは、打率1割台で40本以上のホームランを打った史上初の選手となった(「史上初の「打率1割台で40本塁打以上」は実現するのか。ここまで打率.197と47本塁打、残りは1試合」)。
今シーズンの打率も、一般的な基準を当てはめると、高いとは表現しにくいが、過去9シーズンのうち、シュワーバーの打率が.250を上回ったのは1度きり。2021年の.266しかない。
ちなみに、昨シーズンと今シーズンの四球率は17.5%と17.2%、出塁率は.343と.383だ。今シーズンの出塁率は、これまでの自己ベスト、2021年の.374を上回っている。