史上初の「打率1割台で40本塁打以上」は実現するのか。ここまで打率.197と47本塁打、残りは1試合
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/unenatsuki/00368730/title-1696175242430.jpeg?exp=10800)
9月30日、カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、ダブルヘッダーの2試合目に、シーズン47本目のホームランを打った。
マット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)に7本差をつけられているものの、シュワーバーの47本塁打は、両リーグで2番目に多い。
ただ、打率は.197に過ぎない。こちらは、トレント・グリシャム(サンディエゴ・パドレス)の.198を下回り、両リーグ・ワーストに位置する。
フィリーズのレギュラーシーズンは、あと1試合だ。そこでシュワーバーが記録する打数(1~6)と安打(1~6)による、シーズン打率は以下のとおり。
![筆者作成](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/unenatsuki/00368730/image-1696175384504.png?fill=1&fc=fff&fmt=jpeg&q=85&exp=10800)
1安打だと、打率は.200に届かない。2安打の場合、2打数なら打率.200、3打数以上は打率.200未満だ。3打数2安打の場合、小数点第4位を四捨五入すると打率.200だが、厳密には.200を下回る。3安打は、7打数以下で打率.200以上。7打数で打率.200ちょうどになる。
今シーズンの出場159試合中、打数は7月5日の6が最も多い。この試合は、6打数0安打だった。安打は、6月18日と8月6日の3本が最多。どちらの試合も、ホームラン1本を含む4打数3安打を記録した。
このまま、シュワーバーの打率が.200に満たなければ、史上初の、同じシーズンに打率.200未満と40本塁打以上となる。現時点における、40本塁打以上の打率ワースト3は、2012年に打率.204と41本塁打のアダム・ダン、2018年に打率.206と40本塁打のジョーイ・ギャロ(現ミネソタ・ツインズ)、2017年に打率.209と41本塁打のギャロだ。当時のギャロは、テキサス・レンジャーズでプレーしていた。
昨シーズン、シュワーバーは、打率.218と46本塁打を記録した。この打率は、40本塁打以上のワースト3に次いで低い。45本塁打以上ではワーストだ。今シーズン、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、打率.218と46本塁打。アロンゾの打率は、昨シーズンのシュワーバーをわずかに下回っている。
なお、今シーズン、シュワーバーのOPSは.819だ(昨シーズンの自身と今シーズンのアロンゾは、どちらも.827)。ベースボール・リファレンスによると、規定打席に達した打者のうち、打率.200未満でOPS.800以上は、2021年に打率.199とOPS.808のギャロしかいないという。
2年前のギャロは、レンジャーズで打率.223とOPS.869を記録していたが、7月下旬にニューヨーク・ヤンキースへ移ってからは、打率.160とOPS.707に終わった。ホームランは計38本。25本と13本を記録した。