ヨーロッパ原産のキク科の雑草ブタナを食べてみたら美味しい野草だった【特徴と料理例を紹介】
最近各地で見かけるようになったキク科の雑草ブタナ。
今回はこのブタナの特徴と採取の方法、それとブタナを使って簡単に作れて美味しい料理2点を紹介します。
生のブタナの葉と缶詰のツナコーンを和えただけのブタナとツナコーンのサラダ。
もうひとつはブタナの葉と粗挽きソーセージをソテーしただけと言う、こちらも何とも簡単にして美味しいブタナと粗挽きソーセージのソテー。
ブタナとは?
まずはブタナについてのミニ知識から紹介していきましょう。
ブタナはタンポポなどと同じキク科の多年草でヨーロッパが原産地の外来植物です。
今では日本各地に分布しています。
春に外観がタンポポに似たタンポポよりやや肉厚の葉をロゼット型に付けた芽を出します。
春も終わりに近づくとロゼット型の葉の中心から細く長い茎を伸ばし、
その先にタンポポに似た黄色い花を付けます。
ブタナは群生することも多く、花の時期には一面が黄色いお花畑になることもあります。
見た目はきれいなのですが群生により芝生などに被害を出す雑草として駆除の対象になることも多々あります。
しかし、原産地のヨーロッパではハーブや野菜として食用に利用されています。
日本でのこの植物の呼名「ブタナ」の由来はフランスでの俗名 Salade de porc(日本語訳でブタのサラダ)がもとになっているとの事です。
若い葉はヘラ型でやや肉厚です。
成長すると歯の周囲はたんぽぽの葉のように鋸歯状になります。
成長した葉もタンポポと比べてかなり肉厚です。
葉の表面をよく見ると細かい毛で覆われています。
葉をちぎると切断面からは乳白色のチチが出てきます。
このチチはパンポポほど白くはありません。
チチは時間が経つと褐色に変化して歯の切断面は黒く汚れたような感じになります。
食用に利用する時の採り方
採る時はなるべく若い柔らかそうな葉を付け根からもぎ取って集めます。
サラダなどの生食に使うなら特に若い株の中心部分の成長しきっていない葉を採ります。
ソテーなどの加熱調理に使うなら、加熱調理すると量が減るため少し多めに採る必要があります。
加熱すると若干柔らかになりますのである程度成長した葉でも大丈夫です。
但し、栽培された野菜ではないのでなるべく若い柔らかそうな葉を選ぶのが無難です。
柔らかそうな葉を集めたら持ち帰って調理しましょう。
調理の方法は簡単です
持ち帰ったブタナの葉には泥などが付着していますのできれいに洗いましょう。
洗う時はブタナを入れた容器に流水を流し入れながら軽くかき回す事を数回繰り返します。
洗い終えたらザルにとって水気を切ります。
生食のサラダ用と加熱調理用に選別しましょう。
生食に使う葉は特に柔らかそうなものを選び出して使います。
缶詰の味付け済みのツナコーンと和えればブタナとツナコーンのサラダの出来上がりです。
加熱調理用は加熱により若干量が減るので少し多めに必要です。
大きな葉は適当に切ってから少量の油で葉だけをソテーします。
ソテーする時に塩コショー等で軽く味付けするのも良いですが、野草本来の味わいが消えない程度にごく薄い味付けが良いと思います。
これに別にソテーした粗挽きソーセージを添えればブタナと粗挽きソーセージのソテーの出来上がりです。
春は野草の季節です。
身近に生えている野草や雑草でも美味しく頂けるものはたくさんあります。
皆さんも今年の春は身近な野草で自然を味わってみては如何ですか。
最後までご覧頂きありがとうございます!!
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