マイナス金利解除!個人向け国債と銀行預金の金利はどうなった?
※上記金利は執筆時点の情報であり、閲覧時点では最新の情報ではない場合があります。ご自身の責任でご確認ください。日銀がマイナス金利を解除しました。約1週間経過して、銀行の金利はどうなったのでしょうか。ここ数日の銀行の対応と、個人向け国債等を比較してみます。
■銀行の普通預金金利
本稿執筆時点(2024年3月23日 16:00)では、普通預金金利はあおぞら銀行が0.2%、SBI新生銀行0.1%、イオン銀行が0.1%となっていました。銀行口座開設には時間がかかるため、すぐに預けることはできませんが、銀行によって普通預金金利の水準が異なっています。
普通預金は銀行預金の中では変動金利タイプの金利です。今後の金利上昇を期待する局面では、固定金利よりも優先的に採用すべき商品です。一方で、今後金利が横ばいだと考える場合は、固定金利となる定期預金を検討するのもいいでしょう。
銀行の預金にはセーフティネットとして預金保険が掛けられており、元本1000万円と元本にかかる利息は保証されます。ただし、一旦銀行の経営状況次第では、預金の引き出し制限の可能性がありますので、銀行だから一律に安全だと考えず、経営状況の把握も最低限された方がいいでしょう。
普通預金金利
あおぞら銀行0.20%
SBI新生銀行0.10%
イオン銀行0.10%
楽天銀行0.02%
三菱UFJ銀行0.02%
ペイペイ銀行0.001%
ソニー銀行0.001%
auじぶん銀行0.001%
ローソン銀行0.001%
セブン銀行0.001%
住信SBIネット銀行0.001%
東京スター銀行0.001%
三井住友銀行0.001%
みずほ銀行0.001%
りそな銀行0.001%
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■銀行の定期預金金利
日銀のマイナス金利解除により多くの人が期待しているのが、定期預金の金利上昇ではないでしょうか。実際に、動きの速い銀行は定期預金の金利を引き上げています。今回のマイナス金利解除に伴う金利アップかどうか、筆者には確認できていませんが、定期預金金利を比較するのも、投資先選定として面白い時期に入ったとみます。
ただし、今後の金利上昇を見込む場合、定期預金を買うよりも、各銀行が今後キャンペーンで金利を高くする公算が大きいため、急ぎ定期預金に預ける必要はありません。ある程度キャンペーン金利を比較しながら投資先を選定しましょう。
注意点としては、キャンペーン金利の適用に一定金額以上、一定期間限定、一定の予算に到達すると締切り、などの条件が出てくる可能性が高いので、自分にとっていい商品が見つかったら、躊躇なく預金するという行動も大切です。
■個人向け国債金利と証券口座のMRF
個人向け国債は募集期間ごとに利率が異なります。現在の利率は変動金利タイプで、多くの銀行の普通預金金利よりも利率が高くなっています。
手元の余剰資金を預ける先は、個人的には個人向け国債がいいのではないかと考えています。理由は、銀行預金は間接的に日本国債含む債券等を保有することになるため、銀行の中間マージンが発生するのに対し、直接個人向け国債を買う場合、日本国から直接利息を受け取ることができるからです。
銀行のようにキャンペーンが終了と同時に金利が下がることもありません。多くの金融機関は、個人向け国債の販売代理店になっているはずですので、銀行に投資を呼びかけられて支店に行く機会があれば、個人向け国債が買えないか確認してみるといいでしょう。
尚、個人向け国債は発行後(購入後)一年間は解約ができませんのでご注意ください。
個人向け国債金利
変動100.47%
固定50.33%
固定30.16%
証券口座の普通預金的な預け先であるMRFは多くの銀行の普通預金金利より有利になっています。大和証券の利率は情報更新が2024年3月21日となっているため、週明けの2024年3月25日にはもう少し利率が高くなっているかもしれません。
MRF金利
野村MRF0.018%
大和MRF0.003%
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これから、預金金利と個人向け国債の金利がどのように変化するか、ファイナンシャルプランナーとしても注目しています。
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