1箱で叶う夢の食べ比べ「栗きんとんTerroir」で和栗の魅力を大満喫!柏屋つちやさんの自信作
今や和洋問わずいずれのお菓子屋さんでも栗、特に和栗を使用したお菓子が並び、少し肌寒くなってきた10月にはより美味しく感じられるようになってきましたね。
さて、和栗といいますとその言葉の通り国産の栗なのですが、国産といいますと皆さんはどちらの産地がパッと頭に思い浮かびますか?お菓子やお惣菜問わず、産地がその商品のセールスポイントになっているものも多く見られます。
和菓子の世界では今、栗の美味しさをダイレクトに楽しむことができる栗きんとんが旬を迎えています。おおよその栗きんとんは、3個程度からの詰め合わせとなっていたり、ひとつのお店でばら売りされているとしても同じ産地ですよね。それがもし、産地ごとの栗きんとんをひとつずつ食べ比べできるとしたら…?
そんな夢を叶えてくれるのが、お団子のように愛らしい琥珀糖でも話題沸騰の「柏屋つちや」さん。2020年創業の岐阜県のお店ですが、創業者は同岐阜県で1755年より時を紡ぐ老舗「つちや」さん9代目ご当主の槌谷祐哉さん。槌谷さんの柔軟な着眼点と発想、食材に対する想い溢れる「栗きんとんTerroir」をご紹介。
Terroir(テロワール)とは、フランス語で主にその土地や特産品の紹介をする際に使用される言葉とのこと。ワインやチーズなんかでもよく見かけるそうです。
今回ご用意いただいたのは、茨城県・岐阜県・熊本県の三カ所から。同じように見えて色合いも香りもこんなに違うのかと驚愕!
和栗の国内生産量一位を誇る「Ibaraki」は、三つの中では最も白っぽい色合い。栗がもつウッディな香りのすぐ後に、ねっとりと濃厚な甘味が舌に絡みついてきます。この絡みつく感覚と色合いをあわせて、同封されている栞に書かれているようクリーミーとおっしゃるのも納得です。
柏屋つちやさんがお店を構える「Gifu」の栗きんとんは、軽やかな甘味が心地良く、口当たりも最も優しい栗。それが物足りないかといえば全くそういうことはなく、美味しいところを集めてそっとまとめたような印象。エレガント、という言葉が似合います。
茨城県に次いで生産量が多いといわれているのが「Kumamoto」。ストロングタイプ。真っ先に思い浮かんだ感想です。三つの中では最も重厚かつ凝縮された栗の存在感を放ち、そして力強い。薫り高い木のような自然的かつ男性的な印象、けれどもそこに惹かれてしまいます。
こちらのお菓子に際して槌谷さんが「優劣を決めるものではない」と仰るように、新しい魅力や出会い、そして生産者の方に思いを馳せながら、楽しいひとときを過ごせるようなお菓子でした。
なんだか、旅行に行きたくなってしまいました。
こちらは2023年10月17日まで、三越伊勢丹さん限定でのお取り扱いです。店舗により販売状況がことなりますので、柏屋つちやさん公式Instagramアカウント等よりご確認を。