50年上守り続ける味。愛され続けて半世紀。おかあさんが腕を振るうメニューは懐かしの街中華。
創業昭和43年
福岡市の城南区にお店を構える長尾亭。もう50年以上続く老舗。お昼と夜の営業に分かれており、ラーメン居酒屋といった感じでしょうか。メニューも豊富で、ちゃんぽんに焼そば、ギョウザあたりを見ると街中華の雰囲気も。ローカル感満載の、昔ながらの地元に愛されるお店であることは間違いありません。しかしながら、50年以上前にラーメン居酒屋とは、当時は先駆者だったのでしょうね。
店内カウンターは昔ながらの雰囲気は残しつつ、綺麗で清潔感があるのが良いですね。現在は娘さんがメインでやっているようですが、お昼の時間帯は週に数回、おかあさんがお店に立っています。そのおかあさん、なんと88歳になるのだとか。
店内は座敷もあり、夜の居酒屋スタイルではゆっくり飲めそうです。街中華で飲むお酒って、ほんと美味しいのですよね。
ラーメン
この日は、おかあさんがお店に立っていました。おかあさんが腕を振るうメニューをいただきたいと思います。まずはラーメン。この丼からも歴史が伝わってきます。まさに昔ながらのラーメン。シンプルにネギとチャーシューのトッピング。
豚骨醤油の味わいです。醤油色が強く見えますが、塩味はそんな強くなく、さっぱりしています。豚骨濃度は低めながら、味はしっかりしていて、純粋に豚骨の風味と程よいカエシの味わい。シンプルだからこそ美味い。
あわせる麺は中細ストレート。博多ラーメンの基本スタイルですが、シンプルな豚骨にはこれが一番よく似合う。個人的に麺の硬さは普通が好きです。
焼めし
おかあさんが鍋を振り作ってくれる焼めし。これがまた美味い。香ばしくパラパラっと仕上がっていて、とっても味わいよい焼めしです。この焼めしは普通サイズのみなので、腹パン覚悟で注文。最近はラーメン屋さんで半チャンなんでミニサイズがありますが、あれは最近の文化の話。昔ながらの街中華やラーメン屋さんには今でもミニサイズはなく、普通サイズのみの提供のお店が多いです。
これは創業当時のお店を再現した模型のようです。古き良き時代が思い浮かびますね。
夜は居酒屋スタイルということもあり、ボトルキープもたくさん。これを見ても、長年お客さんに愛されていることがわかります。
お味も雰囲気も、食べてほっこりするお店。なんだか、こんなお店って心温まるし、いつまでもおかあさんの味を食べたいですね。