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快進撃が止まらない! 尾崎里紗が、マイアミオープンテニス初のベスト16!! 次は世界1位のケルバーと

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
マイアミで初の4回戦進出を決めた尾崎。指で4を表現してもらった(写真/神 仁司)
マイアミで初の4回戦進出を決めた尾崎。指で4を表現してもらった(写真/神 仁司)

尾崎里紗のマイアミでの快進撃が止まらない。

マイアミオープン3回戦で、尾崎里紗(WTAランキング87位、3月20日付け、以下同)が、ジュリア・ゴルゲス(47位、ドイツ)を7-6(5)、6-3で破って、初のベスト16進出を決めた。日本女子選手が、マイアミ大会で4回戦に進出するのは、2008年の杉山愛以来だ。

「正直すごく驚いていて、試合勝った時にあまり大きいガッツポーズをしない方なんですけど、今日は無意識に出ました。びっくりしたのと、勝ち進めていることがすごく嬉しかった」(尾崎)

ゴルゲスは、ファーストサーブやグランドストロークにパワーはある反面ミスも多く、お互いサービスブレーク合戦になっても、尾崎は落ち着いてプレーしていた。

「ブレークポイントが取れなくて、すごく焦る感じはなかった。できそうな感じが自分にあった」という尾崎は、タイブレークでもゴルゲスのミスを誘うことができ、第1セットを先取した。

第1セット直後に、ゴルゲスがトイレブレークを取ったため、尾崎の体が硬くなって、第2セット第2ゲームを尾崎はブレークされたが、第3ゲームをブレークバックしてからは、尾崎が試合の主導権を握った。

予選から勝ち上がって4回戦に残っているのは、尾崎しかいない。そして、4回戦では、女王の座に復帰したばかりのアンジェリク・ケルバー(1位、ドイツ)と初めて対戦する。

「すごい楽しみですし、世界1位とは初めてなので、自分がどれぐらいできるか試したいと思ってます」

一方、ケルバーにも油断はない。

「彼女(尾崎)とは対戦したことはありませんが、ゴルゲスとの試合をテレビで少し見ました。ここ(マイアミ)で予選からいいプレーをしていますね。いい試合をして、多くの自信を得ているようです。彼女には失うものはないですから、4回戦はいい試合になるでしょう」

カウンターショットがうまく、守備力が高いケルバーを崩すのは簡単ではないだろうが、今の尾崎は、マイアミで一戦一戦プレーするごとに強くなっていて勢いがある。「次はもっといいプレーをしたい」という22歳の尾崎が、若い挑戦者として、世界女王とどれだけ戦えるか非常に楽しみだ。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

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