圧倒的価格の秘密とは？〈福岡最安値の博多ラーメン1杯290円〉業務効率の最適化で美味しさと価格を維持
数年前までは博多のラーメンは1杯500円以下じゃないとダメというワンコイン伝説のような意見が根強く残っていたものの、近年の物価高などの情勢も重なり、今はそういった話自体聞かされることもなくなった。現在の福岡県内でのラーメン単価は、おそらく700円を超える価格になっている印象。そんな中で「ライバルはカップ麺？」と思わせるようなラーメン1杯が290円という圧倒的な低価格のお店が今も存在する。それが〈博多ラーメンはかたや〉だ。
早くて、安くて、美味しいをリアルに体感
1976年の開業以来、今年で創業48年という歴史ある博多ラーメンの老舗店。一部の地元ファンの中では「はかラー」の愛称でも親しまれている〈博多ラーメンはかたや〉。今も変わらずベーシックな博多ラーメン1杯を290円という低価格を（開業以来変わらず）頑なに守り続けてきた。それは、どんな時代にも気軽に安心して食べられる1杯でありたい、という想いから。
現在は、福岡県内に9店舗を展開。年中無休・24時間営業の店舗も2店舗（福岡市博多区堅粕の「はかたや堅粕店」と同上川端町の「はかたや川端店」）あり「早くて、安くて、美味しくて、いつでも安心して食べられる便利なお店」という開業以来のコンセプトを今も変わらずキープし続けている。
ラーメン作りの業務効率を最適化
要となる豚骨スープを短時間で安定的に作れるような工夫。作り手によるブレを無くすため、スープや調味料の量を均等に整える工夫。自家製の麺による麺上げの時間や湯切りのタイミングの工夫。チャーシューのサイズを均等にする工夫など、さまざまな試行錯誤を積み重ねながら、ラーメン作りの工程や作業効率を改善。それらすべての方向が、誰もが短時間でラーメン作りを覚えられ、同一品質の安定した一杯を提供できるような業務効率の最適化にある。また、その結果としてコストも抑えられ今も変わらない低価格を維持し続けられている、まさに企業努力の結晶。さらに、店舗によってはセルフ方式も取り入れ、少人数でも運営可能な体制になっいている。そんなインダストリアルエンジニアリングの最前線にある店舗が、2024年5月にオープンした〈博多ラーメンはかたや警固店〉だ。
この日は〈博多ラーメンはかたや警固店〉に、今年5月のオープン以来4度目の訪問。歩いて1分ほどの距離という立地。しかも11時からの通し営業なので、慌てず騒がずの気持ちで午後3時のおやつタイムに訪問。店先を通るたびにリサーチした結果、14時〜17時くらいは比較的お客さんが少ない時間帯なので、のんびり過ごすことができる。
店内、入って左手券売機での選択は、迷うことなく「博多ラーメン：290円」の単品ボタンを押す。今回は、ちょっと小腹が空いた午後遅めな時間なので、本当に3時のおやつ感覚でいただくつもりで食券を購入した。
その食券のみを受取カウンターのところまで持参し、スタッフの方にお渡ししつつ半券を受け取る。「麺の硬さ」を聞かれたので「カタ」で注文。ピークタイムに訪問したことがないので分からないが、15時前後の時間帯だとお一人もしくはお二人の少人数のスタッフで運営されているようだ。
この日はお一人様での訪問なのでテーブル席は遠慮して、唯一のカウンター席に座り、待つこと少々。食券の半券に記載された番号を呼ばれ、セルフ方式なので受取口まで取りにいく。トレーに乗せられた丼を受け取り元の席へ戻りラーメンをいただく。
やはりこの時間のスープの感じがとてもいい塩梅で、味変アイテムを駆使する必要もなく美味しい1杯を楽しませていただいた。
自家製の細ストレート麺もしっかりとした歯ごたえのある食感が心地よく、豚骨のスープもしっかりと絡めとる相性抜群な逸品。
現在の「はかたや」9店舗は〈博多ラーメンはかたや警固店〉のほか、福岡市博多区の堅粕の「はかたや堅粕店」、上川端町の「はかたや川端店」この2店舗は、現在も24時間営業を続けられている。
そのほかに博多区東光寺に「はかたや筑紫通店」、南区那の川の「はかたや百年橋店」、早良区西新の「はかたや西新店」、太宰府市高雄の「はかたや太宰府店」、春日市宝町の「はかたや春日店」、大野城市錦町の「はかたや大野城店」と福岡市内近郊に展開しているので、近くに寄られる機会がありましたら、お立ち寄りください。
博多ラーメンはかたや警固店
住所 ：福岡県福岡市中央区警固2-11-10
［地図］
営業時間：11時00分～23時00分（L.O.22時45分）
定休日 ：なし ※要確認
駐車場 ：専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
