Yahoo!ニュース

ずっと変わらず麺量2倍の大盛と替玉が+50円〈創業71年の歴史ある博多を代表する老舗豚骨ラーメン店〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

創業71年の博多を代表する豚骨ラーメン店

長い歴史を誇る「博多ラーメンしばらく」は、1953年(昭和28年)に福岡・博多の旧市街、大浜地区(現在の筑港)にて創業。その後、屋台に切り替え、中洲を経て西新へ移転。長浜にも支店を出店し「長浜ラーメン」を代表するお店の一つとしても名を馳せた。そのお店は今年71年という歴史ある老舗の名店〈博多ラーメンしばらく〉。現在は福岡市早良区の西新に「しばらく西新本店」として店を構えている。この〈しばらく〉が、はじめて「博多ラーメン」という呼称を使用し、そこから「博多ラーメン」という呼び名が徐々に拡がっていったとされているそうだ。

そして、その「しばらく西新本店」に近い味わいと雰囲気を残すお店が〈博多ラーメンしばらく祇園店〉であり自身が最もお世話になっているお店。所在地は、福岡県福岡市博多区の博多駅前。福岡市営地下鉄の空港線の博多駅や祇園駅、同七隈線の「櫛田神社前駅」のちょうど中間点で、どの駅からも立ち寄りやすい場所にある。お店の道向かいには建て替えられたばかりの真新しい博多区役所があり、その周辺には博多警察署や福岡商工会議所をはじめ新旧のホテルや多くの飲食店が軒を連ねている。住所的には「博多駅前」になるけれど店名に〈祇園店〉と付くように両エリアが交差するあたりの繁華街の中に位置している。

広々とした店内空間で立ち寄りやすく安心

この日、訪れたのは開店直後の11時15分頃。広々とした店内空間ではあるものの、お昼時となると近くのオフィスのビジネスマンやご旅行・ご出張の人たちでごった返し満席になることも普通にある。そのため、いつもより少し早めに到着。

以前は会計レジのあった店内入口付近に昨年設置された大きな券売機。選択したのは、最上段左上の「とんこつラーメン」とトッピングの「生玉子」。さらに「替玉」も一緒に発券し、一番手前のカウンターの一席に着席。お店の方に食券を手渡す際、麺の硬さはカタでお願いした。

店内を見渡すと広々とした室内で、大きめのテーブル席も複数ある。グループやご家族連れで訪れても、ゆったりとくつろぎながらラーメンを啜れる安心空間になっている。

旨みと塩味の好バランスの豚骨ラーメン

待つこと少々で配膳された一杯は、大きめの受け皿に乗せられた小ぶりな器にナミナミと注がれた豚骨スープが特徴的。あらかじめ配膳されていた生玉子を割り、その中心に生玉子を自ら落とす(黄身が割れてしまう…不器用)。

まずはスープを一口。豚骨らしい懐かしい香りがほんのりと感じられる白濁の旨みスープ。それがやっぱりたまらなく美味しい。博多ラーメンではめずらしくキクラゲが必ずデフォルトで入っているのも〈しばらく〉の「とんこつラーメン」の特徴の一つ。

合わせる麺も個性的で、黄色い少しウェーブのある細麺。モチモチとした食感ながら喉越しがよく、喉元にスルスルと吸い込まれていく愉しさがある。スープとの相性ももちろん抜群でとても絡みのいい麺になっている。

昔ながらの硬めの食感のチャーシューもさすがの美味しさで好み。古き良き昔ながらの一杯というよりも、今現在でも絶妙な好バランスの逸品。麺が無くなりそうになる直前に「替玉」を注文。

待つことなくあっという間に配膳され、麺を器に自ら投入。モチモチの食感と喉越しのよさをさらに愉しみながら、卓上にある辛子高菜を少量とラーメンのたれを加えて味変。ズズッと一気に残りの替玉を啜って、とても美味しくいただきました。

最後に。高止まりしない物価や原材料費の高騰により、とんこつラーメン1杯が800円と、以前と比較するとラーメン類はどれも値上げされています。但しランチタイムには「おてごろラーメン(あっさりスープの塩ラーメン)600円」や、そのセットメニューを安価で提供するという工夫や努力の跡もひしひしと感じられます。

さらに麺量2倍(大盛)の「とんこつWラーメン」などは、通常量に対して「プラス50円」。替玉も今も変わらず「50円」のままで、とてもありがたい設定価格になっています。もし、ご旅行やご出張で福岡に訪れる機会がありましたら、11時からの通し営業の〈博多ラーメンしばらく祇園店〉にぜひお立ち寄りください。

博多ラーメンしばらく祇園店

住所  :福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目12−16[地図
営業時間:11時00分~20時00分(月〜金)
    :11時00分〜14時00分(土日祝)※要確認
定休日 :不定休 ※要確認
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

RAMEN ANTENNAの最近の記事