福岡県福岡市博多区祇園町。現在の「祇園町」の周辺は、昔「旧博多駅」があった場所であり、その一角で〈二葉食堂〉も戦前の頃から営業されていたという歴史ある老舗食堂。その流れを汲む豚骨ラーメン店「二葉亭」を1975年（昭和50年）に博多駅の商業施設「博多デイトス」の開業と同時に出店。人気を博し博多駅筑紫口のそばにも「駅東店」を展開。それから40年以上の長きにわたり人気のラーメン店として営業を続けてきた「二葉亭」は2019年に惜しまれつつ退店。現在は〈二葉食堂〉に統合され、今もその味を守り続けている。

現在、お昼は「お食事処」として、夜は「呑み処」として営業。創業以来、旨みたっぷりのお出汁にこだわった麺類や丼物などのお料理を提供し、博多駅・祇園エリアの働く人々の胃袋を満たす人気の食堂として賑わいをみせている。

看板メニューは、定食＆セットの中の「小丼＋うどん・そば」セットや豚骨ラーメン・和風ラーメンそれぞれの「小丼＋ラーメン」が人気。小丼は「小カツ丼」「小牛丼」「小カレー丼」の基本3種類の中から選べ、2つのラーメンにはさらに「小明太子丼」と「とりから」のセットができる。定食も人気で「日替わり定食」のほか「かつ定食」「鳥唐定食」など各定食類が揃っている。

麺類は「うどん」と「そば」の種類が豊富で「こんぶ・わかめ・きつね・丸天・ごぼう・肉」の中から選択できる。冷たい麺は「ざるそば・おろしそば」がある。カレー類は、麺類の「カレーうどん・カレーそば・カレーラーメン」のほか「カレーライス」「カツカレー」と、セットの「小カレー丼」がある。

看板メニューの一つとして知られる「ラーメン」は2種類。今現在の〈二葉食堂〉には、なくてはならない存在の「豚骨ラーメン」は、歴史ある「二葉亭」の味を守り継承してきた昔懐かしい逸品。脂感は控えめながらカエシの味わいがしっかりと効いた美味しい一杯。もう一つの「和風ラーメン」は、あっさりとした味わいながら、お出汁の滋味深い旨みあふれる一杯でおすすめだ。

〈二葉食堂〉を代表する、もう一つの名物といえば、店内で手作りされている自慢の「二葉亭の辛子高菜」。これを目当てに訪れる方もいるほどの人気のひと品で、この日も卓上にあった無料サービスの「辛子高菜」を少量小皿に取り、ラーメンや小カツ丼とともに美味しく味わえた（※結構辛い）。

「二葉亭の辛子高菜」は、先代が編み出した独特の製造法によるもので店内サービスとして提供したところ評判になり、今では「おみやげ」や「てみやげ」用として人気で（店内では）1箱700円という価格で販売されている。もちろん店内でも購入が可能で、それだけを買い求めて来店される方もいるとか。

最寄りの駅は、福岡市営地下鉄の「祇園駅」。そこから歩いて3分ほど。地下鉄「博多駅」から一駅なので「JR博多駅」からも歩いて10分ほどで立ち寄れる場所。近くに寄られた際は、昔懐かしい博多の味をぜひご堪能ください。

住所　　：福岡県福岡市博多区祇園町2-30［地図］
営業時間：11時00分〜22時00分
店休日　：日曜日　
駐車場　：専用駐車場なし、近隣有料専用駐車場あり

要確認　：二葉食堂（※インスタグラム）