「アンダーソンとアンダーソン」が投げ合う試合。イアンとブレット、イアンとタイラーとくれば、次は…
イアン・アンダーソン(アトランタ・ブレーブス)とブレット・アンダーソン(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、5月15日に同じ試合の先発マウンドに上がった。その6日後の5月21日には、イアンとタイラー・アンダーソン(ピッツバーグ・パイレーツ)が、こちらも同じ試合に先発登板した。2試合とも、イアンが白星を手にし、もう一方のアンダーソンは敗戦投手となった。
イライアス・スポーツ・ビューローによると、1900年以降のモダン・エラにおいて、先発投手(イアン)が2登板続けて自身と同じラストネームの違う先発投手(ブレットとタイラー)と投げ合うのは、初めてのことだという。1990年5月10日と15日のデニス・マルティネスとラモン・マルティネスのように、同じラストネームの先発投手2人が2登板続けて投げ合ったことは、過去に4度か5度あるらしい。
アンダーソンとアンダーソンの投げ合いが、イアンとブレット、イアンとタイラーとくれば、あとはブレットとタイラーだろう。
次の登板は、ブレットが5月27日のサンディエゴ・パドレス戦、タイラーは同じ日のシカゴ・カブス戦が予想されるため、どちらも、イアンのような2登板連続にはならない。だが、ブレットもタイラーもナ・リーグ中地区のチームにいる。ブルワーズとパイレーツの対戦は、19試合中16試合が残っている。最も近いのは、6月11日~13日の3試合だ。
イアンはメジャーリーグ2年目、ブレットは13年目、タイラーは6年目だ。どの組み合わせでも、これまでに同じ試合で先発投手として投げ合ったことはなかった。3人とも、親子でも兄弟でも親戚でもない。
実は、今シーズンの先発マウンドに上がったアンダーソンは、彼ら以外にもいる。メジャーリーグ8年目のチェイス・アンダーソン(フィラデルフィア・フィリーズ)が、開幕ローテーションに入り、8試合に登板した。だが、被打率.277、被本塁打7本、防御率6.96と結果を残せず、ブルペンに回された。チェイスとブレットは、2015年4月10日と5月3日に投げ合っている。当時はそれぞれ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとロサンゼルス・ドジャースにいた。
なお、この4人の他に、メジャーリーグで先発投手として投げたアンダーソンは、1993~2005年に245先発のブライアン・アンダーソン――現在、マイアミ・マーリンズで三塁を守っているブライアン・アンダーソンとは別人――しかいない。
ブレットのメジャーデビューは2009年なので、アンダーソンとアンダーソンが先発投手として投げ合った1度目(史上初)と2度目は2015年のチェイスとブレット、3度目はイアンとブレット、4度目はイアンとタイラーとなる。最初の3度は、いずれも、ブレットとブレットではないアンダーソンだ。