知ってると差がつく!色鉛筆のテクニック 〜グラデーション〜【100均画材】
こんにちは。イラストレーターのかとう・さくらです。
「今日からあなたも絵描きさん」をテーマに、楽しく絵を描くアイデアやコツをお伝えしています。
数日前のことです。
よく晴れて空は明るいのに、急にパラパラと雨粒が落ちてきた日。
ふと振り返ると、空に大きな虹がかかっていました。
初めて本物の虹を見た娘は大喜びで、家に帰ってさっそく二人で虹の絵を描きました。
本日のお題は「グラデーションのにじ」です。
どちらも同じ色鉛筆セットを使って描いています。
右のように、ふんわりしたグラデーションはどうやって塗るのでしょう?
手順は3つ、順にご説明します。
描き方
まずは色選び。
虹と言えば、7色。
外側から順に「赤、橙、黄、緑、青、藍、紫」です。
グラデーションとは、段階的に色が変わることを言いますが、虹の7色を色鉛筆で見ると黄色と緑の間だけ急に色が変わっています。
そのため7色をそのまま塗っても、黄色〜緑の部分は他に比べてグラデーションに見えにくくなってしまいます。
そこで黄緑です。
黄色と緑の間に黄緑を加えて8色とすることで、なめらかに色が繋がるようになりました。
次は塗り方です。
色ごとに帯状に塗るのではなく、隣の色と少し重ねて塗ります。
これだけでもグラデーションになりますが、さらになめらかなグラデーションにする方法があります。
それがこちら。
塗った上から、同じ色の粉でふわっとぼかす!
これは「同じ色の粉」を使うのがミソです。
その粉の作り方は…
紙ヤスリの上で色鉛筆を軽くクルクル動かすと色の粉ができます。
それを綿棒にそっと取って、色鉛筆で塗った部分を覆うように塗れば…
なめらかなグラデーションの出来上がり!
実は私、少し前まで色鉛筆が苦手でした。
グラデーションがうまく作れなかったからです。
紙ヤスリと綿棒を使った③の方法を思いついてからはグラデーションが作りやすくなり、色鉛筆が前より好きになりました!
ちなみに使う色鉛筆は、どんなものでも大丈夫です。
カリスマカラーのような高級色鉛筆は含まれる顔料の量や種類が違うようで、粉にして塗っても鮮やかに発色しました。
耐光性に優れ、額装して飾ったり長期保存するのにも向いていることから、描いたものを販売する方やプロの色鉛筆画家さんにも愛用者がいる色鉛筆です。
でも自分で楽しむなら100円ショップの色鉛筆で十分!
金銀入りのセットや、日本の色を集めたセットなどもありますね。
私は軸の短いミッフィーの12色セットを気に入って使っています。
主な使用画材
画仙紙はがき DAISO
miffyいろえんぴつ12色 クツワ株式会社
カリスマカラー色鉛筆 サンフォード
木工用サンドペーパー(#400) DAISO
綿棒 DAISO
慶弔筆ペン(墨) レイメイ藤井
マルチケース(ばんそうこうケース) DAISO
いかがでしたか?
楽しい虹色グラデーション、試してみてくださいね。
それではまた。
普段はiPadで描いています。
Instagram @kato_usa_kura (外部リンク)