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【キジトラ】愛猫の似顔絵が欲しい方へ②【自分で描く方法】

かとう・さくらイラストレーター

こんにちは。イラストレーターのかとう・さくらです。

「今日からあなたも絵描きさん」をテーマに、楽しく絵を描くアイデアやコツをお伝えしています。

毎日涼しくなりましたね。

子供たちの運動会と芋掘り遠足、ハロウィンパーティーも終わり、秋も深まってきたなぁと感じています。

さて、秋と言えば、芸術の秋!

かわいい愛猫の絵が自分で描けたら、素敵だと思いませんか?

「写真を見ながら、デフォルメせずに、顔だけ描く」のは、想像より簡単です。

描く手順はもちろん、バランスの取り方や色塗りのコツもお伝えします。

描きたい猫ちゃんの写真を準備したら、さぁご一緒に!

本日のお題は「愛猫の似顔絵」(例はキジトラの子猫)です。

準備するもの

・えんぴつ (もしくはシャープペンシル)

・消しゴム

・クレヨンなど (重ね塗りしやすいものが良い)

・猫の写真 (正面から顔がはっきり写っているものが良い)

描き方

まずは写真を準備しましょう。

私はこの子を描きます。

うちにいる中で1番小さい猫です。

正面から顔が写っている写真が描きやすいです。

① 下書き

まずは鉛筆で薄く下書きをしましょう。

描く顔のだいたいの大きさを決めます。

ポイントは、顔全体ではなく、おでこ→右頬→口→左頬を結ぶ楕円を描くことです。

鼻の目安にV字を描きます。

これもまだ下書きなので、薄く描きましょう。

耳と顎の目安となる三角、目の目安となる丸を描きましょう。

それぞれ鼻から伸ばした線(水色と黄色)をガイドにすると、バランスがとりやすいです。

②線画

ここからは線画です。

引き続き鉛筆ですが、下書きよりもやや濃い線で描きましょう。

パーツの位置は下書きに合わせて、パーツの形は写真を見ながら、輪郭や目鼻を描きます。

瞳やヒゲを描くと、途端に猫らしくなりますね。

この時点ではあまり似ていなくても大丈夫。

色を塗ると、似て見えてきます。

下書き線は消しゴムで消しておいてくださいね。

③着彩

では着彩です。

線画が濃すぎる場合や、淡い色で着彩予定の場合は、色を塗る前に線画を薄めておきましょう。

消しゴムのきれいな面で、ポンポンと叩くようにすると薄くすることができます。

※下記の例では見えやすいように線画を濃く表示しています。

 実際はもっと薄くてかまいません。

色は3段階(淡/中間/濃)に分けて考えると塗りやすいです。

まずは毛色の中で最も薄い色を探しましょう。

このキジトラの場合なら、目の周りや顎のクリーム色が最も薄いですね。

(今回使った色は写真の猫の頭上に示しておきました)

この色で全体を大まかに塗ります。

ある程度線画が隠れても大丈夫です。

続いて中間の色。

例のキジトラなら、頬のあたりの緑がかった茶色でしょうか。

毛色の中から探すのが難しければ、最も薄い色と最も濃い色の間の色から選びましょう。

塗り方は「淡い色を残して、他を塗る」。

模様はひとまず無視して、クリーム色以外の部分を全部この中間の色で塗ってしまいます。

ぐりぐり塗りつぶさず、下の色が透けて見えるくらい大雑把に塗りましょう。

クレヨンを毛の流れにそって動かすと、動物らしくなります。

輪郭の線画は隠れてしまって大丈夫です。

ここで目を塗ることにしました。

写真をよく見て、複数の色を混ぜると良い目になります。

このキジトラの目には草色を中心に4色使いました。

(使用色の上段4色。下段の焦げ茶色は、目の縁取り模様に使いました)。

黒目と光(ハイライト)を描き込みます。

黒目は大きく丸くするとかわいい感じ、縦に細くするとかっこいい感じになりますね。

愛猫ちゃんのイメージに合わせてみてください。

ハイライトは真っ白ではなく、少しグレーがかった白にすると周りの色と馴染みやすくておすすめです。

毛に戻ります。

最も濃い色の部分を描き足しましょう。

例の猫なら目の周りや鼻のように、分かりやすいところから描くと良いでしょう。

口はやや明るいチョコレート色にしました(使用色の右の色)。

鼻や耳がピンクの猫さんはこの段階でピンクで塗っておきましょう。

写真を見ながら、模様を描き足していきます。

最も濃い色と、さっき使った中間の色を使って毛の感じが出るように…

毛の流れに合わせてクレヨンを動かしましょう。

混色が必要そうなら、塗った上から指や綿棒で擦って色をぼかして混ぜてください。

最後の仕上げです。

ヒゲや目の上の毛など、白い毛を描きます。

クレヨンなら少し削って爪楊枝につけると細い線が描けます。

ここだけ色鉛筆やカラーシャーペンを使っても良いですね。

色がつくかつかないかくらいの薄さで、そっと白を入れましょう。

完成

できあがりです!

周りに装飾を加えたら華やかな似顔絵になりました。

気に入ったので、今この絵は私のiPadの壁紙になっています。

(壁紙ではNEKO CHANの部分にキジトラくんの名前が入っています)

いかがでしたか?

やってみたら思ったより簡単だった!と言う方が多いのではないでしょうか。

描けたら額に入れて飾るのはもちろん、缶バッジやTシャツに加工するのも素敵だと思います。

秋の夜長に愛猫の似顔絵、ぜひ挑戦してみてくださいね。

それでは、また。

デフォルメした全身の猫の似顔絵、描き方はこちら↓

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イラストレーター

うさぎと猫と恐竜が好きなイラストレーター。三重県出身、管理栄養士、二児の母。「かわいくて、ほっとする。やさしい世界」をコンセプトに絵を描いています。

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