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職場になじめず辛い思いをしている人が、これ以上悩まないための対処法

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

「新しい職場の雰囲気になじめない」
「周りは和気あいあいとしていて、孤独を感じる」
「孤立していて、職場にいづらい」

この記事に目がとまったあなたは、このようなお悩みを抱えているのかもしれません。
自分だけが孤立しているように感じるのは、辛いですよね。

でも、大丈夫。捉え方を変えたり、周りの人への接し方を変えることによって、状況は必ず改善します。
この記事では、職場になじめず悩んでいる人が、楽になるための対処法をお伝えします。

職場の人間関係とは?原点に戻って考える

人間関係に悩んだら、職場とは何をする場所なのか、原点に戻って考えてみましょう。
職場とは、仕事をする場所です。職場の人間関係とは、仕事をするために集まった人とのお付き合いです。

ですので本来は、仕事に支障がないのであれば、たとえ和気あいあいしていなくても、全く気にする必要はないのです。

この先、自分はどうしたいのか?を考える

とはいえ、周りの人が仲良くしていると、自分だけが孤立しているように感じ、さみしくなってしまうこともありますよね。

現状を踏まえ、この先、自分はどうしたいのか?を考えてみましょう。大きくは、2パターンに分かれるはずです。

1.無理に仲良くしようとは思わないが、孤立感を解消したい
2.職場の人とうちとけて、仲良く過ごしたい

あなたは、どちらに近いでしょうか。

無理に仲良くしたくはないが、孤立感を解消したい場合

無理に仲良くしたいとは思わないけど、孤立感が辛い・・・という場合は、発想の転換です。前述のように、職場とは仕事をする場所です。まずは「仕事ができていればよい」と考えてみてください。

私たちは子供のころから、学校で「お友達をたくさん作りましょう」「皆と仲良くしましょう」と教育されてきました。しかし、その価値観を持ち続けることはないのです。友達は多ければいいというものでもないし、気の合わない人と無理につきあう必要もありません。

職場の人は、仕事という同じ目的のために集まった人たちです。仕事という目的が果たせているなら、無理に仲良くする必要はないのです。なじまなくてもいいか、と気を楽にしてみてください。

ただし「礼儀正しさ」や「誠実さ」は必要です。
挨拶する。お礼を言う。わからないことは確認する。できることがあれば手助けをする。
こうした仕事上のコミュニケーションは、大切にしてください。

職場の人とうちとけて、仲良くしたい場合


まずは「焦らない」と決めてください。
焦ると空回りして、余計におかなしなコミュニケーションをとってしまいがち。少しずつ、できつることから行動し、心の距離を縮めてゆきましょう。
具体的な行動を、以下にご紹介します。

1.挨拶+αのひとこと

挨拶は、誰にでもできますね。ぜひ、そこに+αのひとことを付け足してみてください。

「おはようございます。今日はあたたかいですね。」「お疲れ様です。今日は忙しくなりそうですね。」など、天気や仕事の話がしやすいでしょう。

そこから話題を広げようとしなくてもOKです。ひとことでもふたことでも、雑談めいたことが言えると、少しずつ自信がついてくるはずです。

2.相手の名前を呼ぶ

会話中、相手の名前を呼ぶことを意識してみてください。

「〇〇さん、おはようございます」「〇〇さん、ありがとうございます。」

名前は、その人そのものを表すアイデンティティ。名前を呼ぶことは承認のメッセージでもあり、呼ばれた相手に好意を抱きやすくなります。
ただし、あまりに頻繁だとわざとらしくなるので、ご注意を。

3.表情を合わせる

周りの人が楽しそうに話しているときは、自分も微笑んでいる。残念な話をしているなら、神妙な表情をする。このように、周りの人と表情を合わせてみましょう。

心理学の要素に「ミラーリング」というスキルがあります。人は「自分と同じ」と感じたものに、信頼感を抱くとことを利用したもので、鏡のように、相手と同じ行動をするのです。

たとえ会話に入れていなくとも、話の雰囲気はわかりますね。無関心を装わず、表情だけでも合わせてみましょう。

4.相手の素敵なところを見つける

日頃から「この人の素敵なところはどこだろう?」という視点で、相手を見てください。
返報性の法則で、好意的に見てくれる人には、自分も好意を抱きやすくなります。

魅力を感じるポイントを見つけておくと、ふとしたときに、それを言葉にできるものです。

「前々から思っていたのですが、〇〇さんはいつも人を気遣ってくださってますよね」
「〇〇さんの話し方って、とても丁寧で、見習いたいなと思ってました」

誰しも褒められたら、嬉しいものです。いきなり褒めようとすると難しいので、日頃から、観察をしておくといいでしょう。

5.答えやすい質問をする

質問は「あなたに興味があります」というメッセージになります。
すぐ答えられるような質問から、会話のきっかけづくりをしましょう。

「最近、どこかにお出かけしましたか」(レジャー)
「そういえば〇〇さん、ご出身はどちらなのですか」(地元)
「〇〇さん、今までどんなお仕事なさっていたのですか」(仕事)

相手が気持ちよく答えてくれたら、そこから話を広げてもいいですし「私は・・」と自己開示してもいいでしょう。

以上、職場になじめず悩んでいる人が、楽になるための対処法を、2つの側面からお伝えしました。
ひとつは、仕事ができれば、なじめなくてもいいのだと気を楽にする方法。もうひとつは、焦らずできることから距離を縮める方法です。
あなたに合った方法で、取り入れてみてください。

マナー・コミュニケーション研修講師
樋口智香子

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせたプログラムにより、ビジネスマナー研修・接遇マナー研修・コミュニケーション研修棟を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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