その言い方、アウト!気をつけたい、無意識の「上から目線フレーズ」5選
自分では普通に会話をしているつもりでも、ちょっとした言い回しで、相手を不快にさせてしまうことがあります。
気がつかないまま使い続けていると、相手をイラっとさせ、イメージダウンにつながるかもしれません。
そこでこの記事では、マナー講師である筆者が、うっかり使いがちな「上から目線フレーズ」の言い換えについてお伝えします。
たいへん、参考になりました
相手の意見に対し「参考になりました」と言うのはNGです。
「参考になる」とは、何かを決めたり考えたりする際の補足材料にする、という意味です。
「参考程度に聞いておく」というニュアンスも強く、相手の意見を軽んじているような言い回しになってしまいます。
言い換えるなら「たいへん勉強になりました」「深く学ばせていただきました」など、学びになったという表現がお勧めです。
いいですよ
目上の人からの指示や頼みごとに対し「いいですよ」と返事をするのはNGです。
「やってあげてもいいですよ」という、上から目線の言い方になるからです。
例えば、このようなシーンです。
上司「コピーしておいてくれるかな」
部下「いいですよ」
この場合「はい、かしこまりました」と言うのがお勧めです。
(聞き取れなかったときの)はい?
相手の言葉が聞き取れなかったときに「はい?」と聞き返すのは、お勧めできません。
理由は2つ。
ひとつは「はい(YES)」という了承の返事との混同が、紛らわしいからです。
もうひとつは、若干、相手を軽んじたような雰囲気になるからです。
「はぁ?」と語尾をあげて聞き返されると、バカにされているようで嫌なものですよね。
その言い方と似てしまうので、避けたほうがよいでしょう。
「もう一度、お願いいたします」と、聞き返すのがいいでしょう。
ですから・だから
「ですから」「だから」と話し始めるのは、とても感じが悪いので、絶対にNGです。
例えば「ですから、資料をご覧ください。」という言い回し。
この言い方では「前にも資料を見ろって説明したのに、わかってないの?」という意味を含んでしまいます。
ここはあえて、接続詞をつけず「資料をご覧ください。」だけでよいでしょう。
結構です
「結構です」という言い回しは、使い方に注意が必要です。
「結構です」は、二つの意味で使われます。
ひとつは「それで良いですよ」という承認の意味。例えば、こんな会話です。
「10時にお電話をしてもよろしいでしょうか」
「はい、結構です」
それで良いと判断を下すような印象があるので、目上の人に使うのは不向きです。
この場合、私なら「10時ですね、かしこまりました」と言います。
もうひとつは「必要が無い」「いらない」という意味。例えば、こんな会話です。
(飲み会の席で)「もう少し、何か飲む?」
「いえ、もう結構です」
言い方は丁寧ですが、少し冷たく聞こえますね。
もし私なら「ありがとうございます。もう、十分にいただきました。」などと言います。
「結構です」の言い換えは、一概にこれがよい!という、決まったものはありません。
シーンに合わせて、相手の気持ちを汲みながら、別の表現にするのがいいでしょう。
以上、無意識に使いがちな上から目線のフレーズと、言い換えについてお伝えしました。
まずは、自分の口癖に気づくところから。
言っているなと思うフレーズがあれば、言い換えを活用してみてくださいね。
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お読みいただき、ありがとうございました。