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いい人なのにイメージダウン!「裏の顔があるのでは?」と思ってしまった、飲み会での一瞬のしぐさ

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

人の本音は、瞬間的に表れるものです。

一瞬のしぐさ、咄嗟のひとこと、ちらっとした視線などに、その人の本音が見えてしまうことがありませんか。

特にしぐさは、無意識の領域が大きいものです。

私は普段、マナーやコミュニケーションの研修講師として活動しています。

「嫌われるしぐさ」というテーマを扱うことがありますが、一瞬のしぐさに驚き、がっかりしてしまった出来事がありました。

いい人のはずが・・・「裏の顔」が見えた気がしたしぐさとは

それは、初対面の人が多く集まる交流会でした。

「会社を経営している」という、とても明るく、気さくな男性が参加していました。

年齢は40代後半。

そうは見えない若々しさと、人懐こい笑顔。彼が話すと場が明るくなり、皆もすぐにうちとけて、楽しんでいました。とても感じのいい人だったのです。

しかし、そのイメージが崩れ「裏の顔があるかもしれない」と思ってしまったのは、2次会でした。

2次会は、テーブルに置かれたQRコードを読みこみ、スマホからオーダーする仕組みのお店。

先ほどの彼が、皆のオーダーをまとめていました。

しかし、このオーダーシステムが、やや複雑。メニューがいくつもカテゴリー分けされ、ドリンクを探すのにひと苦労、といったものでした。

ある女性が手伝って、一緒にスマホ画面を見ていました。

目ぼしいタブを見つけたようで「ここじゃないですか?」と、その女性がスマホを指さした瞬間。

彼は、触るなと言わんばかりに、彼女の手をはらいのけたのです。

かなしそうな彼女の表情、それも当然。初対面の人をはらいのけるって、なかなか無いですよね。傍で見ていた私も、唖然としてしまいました。

一見、人あたりが良さそうな彼だけれど「いざというとき、こんなふうに人を雑に扱うのかも」とギャップがはげしく、裏の顔を見てしまった気になりました。

もちろん、それだけで判断できることではありません。

ただ、”一瞬のしぐさでイメージダウン”はあるのだなと、実感した出来事でした。

気持ちが不安定なときほど、しぐさは丁寧に

きっと彼は、オーダーがスムーズにいかず、イライラしていたのかもしれません。

誰しも、気持ちが不安定ときは、無自覚になるものです。

他にも「舌うち」や「貧乏ゆすり」など、イライラしているときに出やすいしぐさがあります。これらも、嫌われてしまうしぐさの代表的なものです。

クールダウンのためにも、イライラしているときほど、しぐさを丁寧にと心がけるとよいですね。

お読みいただき、ありがとうございました。

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせたプログラムにより、ビジネスマナー研修・接遇マナー研修・コミュニケーション研修棟を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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